初めまして。大変でしたね。 写真では両方の破面がよく見えないのと、PINGの新フリーホーゼルの詳細構造も分からないと、PINGのトルクレンチの方式が空転式なのか非空転式なのかも不明なので、あくまで推測ですが、写真を見る限りトルクのかけ過ぎで破断したように見えます。破面を詳細に見たわけでは無いので、元から外周に欠陥があったとか、回転時に傷をつけるような構造があるとかは推測できませんが、別々のヘッドで3回起きたとなると、ボルトが悪いとしたらロットで問題があることになりますが、であれば、そのお店にあるヘッドすべてで起こる可能性があります。ヘッドのホーゼル構造が悪いのであれば、やはりあるロットで起きる可能性大です。個体差による軸ずれだとしたら、同じ方で3回起きるのは取り付け方の問題になりますが、PINGユーザー歴が長い方ならきちんと取り付けられるかと。と、想定原因を排除していくと（FTAをやった訳では無いので想定原因をすべて挙げられていないかも知れませんが）、ありそうな原因として供給トルク過多が残ります。 供給トルク過多については、トルクレンチを使用しているから問題ない、と行きたいところですが、このトルクレンチというもの、カチッとなればそれ以上トルクがかからないと思いがちですが（私もそう思っていました）、トルクレンチの構造によってはそのまま締めるとさらに力がかかるものもあるようです。というか普通のトルクレンチはそうらしいです。 <ref.1> https://www.adrec-jp.com/archives/5579 <ref.2> https://axel.as-1.co.jp/contents/oc/torque_wrench で、PINGのヘッド交換の取説を見ると、カチッとなったらそれ以上回さないでくださいと記載されています。 <PING取説> https://clubping.jp/product/assets/img/g430/manual01.pdf つまり、何回もカチカチ回すと、それだけ余計にトルクをかけてボルトを締め過ぎてしまうようです。私もドライバーヘッドで2～3回勢いでやっちゃうので気を付けようと思います。普通は強度余裕があるから大丈夫かも知れませんが。 さて、折れたボルトの破断面が綺麗に保存されていることを祈りますが、破断面が下記PDFのねじり破断の様相であれば締め過ぎが濃厚（初期欠陥があるとか別の要因も見てないので排除できませんが）、疲れ破断の様相であれば何らかの初期欠陥があったりこすれる部分があってそこを起点に打撃（ボールを打つ衝撃）を繰り返すうちに亀裂が入って強度が下がりトルクレンチで締めた際に一気に破断、なんてことも考えられます（普通の練習回数程度で疲労破壊するなら設計不良か製造不良です）。 <ref.3> http://www.nfas.co.jp/pdf/cat_fas_bro.pdf 長々と書いた割には原因も結論もありませんが、この先、トルクレンチは1回カチッで止めておくことをお勧めします。皆さん普通2～3回カチカチやるでしょうから、強度設計や構造設計に問題があるのであれば、数が増えてそのうちリコールがあるかも知れません。 以上、あくまでも推測ですので、不正確さはご容赦ください。