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溶接せずにヘッドパーツを組み合わせる!? 「SIM2」シリーズ登場

2021/01/21 00:00
溶接せずにヘッドパーツを組み合わせる!? 「SIM2」シリーズ登場

 

my caddie 編集部です。

20日、テーラーメイドゴルフの新製品「SIM2」シリーズの発表会が開かれました。

「SIM」といえばタイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンやローリー・マキロイらが使用し話題となったブランドですが、「SIM2」はどう進化したのでしょうか?

最も気になるドライバーを中心に見て行きたいと思います。なお、発売日は2021年2月19日の予定です。


SIM2 ドライバーとは?



最大の特徴はヘッドが「溶接なし」で作られていることです。

一般的なヘッドは溶接をして作りますが、溶接をすると溶接バリによって余計な重量が取られてしまいます。

そのちょっとした重量が「スイングスピードが落ちる」など大きく影響するので、「SIM2」ドライバーのヘッドは4つのパーツを溶接なしで合わせ軽量化が図られています。



クラウンには軽量、高強度のカーボン素材を採用。金属を使わないため、重心を低くキープすることが可能に。カーボン素材の軽さから空気抵抗をあまり受けずに、スムーズな空気の流れを作り出すことが出来ます。

また、クラウンに加えて、ソールもカーボン素材が使用されています。「SIM」はトゥ側がカーボン、ソール側がチタンでしたが、「SIM2」は全てがカーボン素材。とても軽くなりました!



フェース内部で大きく変わったのは、反発係数を最大限にするスピードインジェクション機能。

一旦、反発係数を超えたヘッドを作ってから樹脂を注入し、ルール内におさえるという技術ですが、「SIM」にはトゥとヒール側の2か所に樹脂が注入されていました。

一方、「SIM2」はトゥ側のみに樹脂を注入。また、フェース面に注入跡(ネジ)が無いため、より反発性能を感じることができます。



ヒール側の反発性能を上げるため機械加工(ミーリング)が施されているのですが、ヒール側の反発性能を上げると、必然的に先端部分(トゥ側)の反発性能も上がってしまいます。

その上がってしまう反発力をおさえるため、トゥ側に樹脂を注入して調節しているのです!



そして、この青いパーツがフォージドミルドアルミニウムリング。従来のチタン素材よりも軽いアルミニウムが使われています。

クラウンとソールにはカーボン素材が使用されていますが、カーボン素材の弱点は頼りない音が出てしまうこと。

その頼りない音を出さないようにするのがアルミニウムリングの役目。フェースと接着した時にフレームの金属部分が合わさるため、インパクトでは金属音がするという仕組みです。

また、フェースは捻じれを持たせ広い範囲に当たっても球筋が安定するツイストフェース、裏側にはフェース下部の反発性能を上げる貫通型スピードポケットを採用と「SIM」の技術も受け継いでいます。


SIM2 ドライバー



SIM2」ドライバーは低スピン、高弾道で飛ばすモデル。ウェイトは16gとフェース中央に限りなく近いところに重心があり、ボールを操作しやすくなりました。

なお、このモデルはテーラーメイドゴルフのセレクトフィットストア限定発売となります。

■スペック
ヘッド体積:460cc
ロフト:9°、10.5°
長さ:45.75インチ
シャフト:TENSEI SILVER TM50(S、SR、R)、Tour AD HD-6(S)、Speeder 661 EVOLUTION VII(S)、Diamana TB 60(S)
価格:76,000円+税〜


SIM2 MAX ドライバー



SIM2 MAX」は「SIM2」より重い24gのウェイトがつけられ、ポジションはややヒール寄りに。重心を深くすることでミスヒットに強くなり、やさしさを感じられるモデルが「SIM2 MAX」です。

■スペック
ヘッド体積:460cc
ロフト:9°、10.5°、12°
長さ:45.25、45.75インチ
シャフト:TENSEI BLUE TM50(S、SR、R)、Tour AD HD-6(S)、Speeder 661 EVOLUTION VII(S)、Diamana TB 60(S)
価格:76,000円+税〜


SIM2 MAX-D ドライバー



SIM2 MAX-D」の「D」はドローを意味します。つまり「SIM2 MAX」よりも捕まりやすいモデル。

ウェイトは27gと最も重く、かなりヒール寄りに重みを感じるので、スライスで悩んでいるゴルファーは試してみる「価値あり」だと思います。

■スペック
ヘッド体積:460cc
ロフト:9°、10.5°、12°
長さ:45.75インチ
シャフト:TENSEI BLUE TM50(S、SR、R)
価格:76,000円+税


フェアウェイウッドは3モデル



フェアウェイウッドは「SIM2」「SIM2 MAX」「SIM 2 MAX-D」の3モデル。ホーゼル部分を見ると違いが分かります。

強弾道を実現する「SIM2」は±2度のロフト調整機能を採用。直進性の高い「SIM2 MAX」はフルーテッドホーゼルと軽量化が図られ、「SIM2 MAX-D」はホーゼルを短くし、余剰重量をとって捕まるようになっています。


レスキューとアイアンは2モデル



レスキューは「SIM2」「SIM MAX」の2種類。前作は「SIM MAX」にのみレスキューがラインナップされていましたが、今作からは「SIM2」も用意されました。マキロイらが実践で使用してた注目モデルです。



また、アイアンは高弾道で飛距離アップも望める「SIM MAX」と、サイズアップされ更に飛距離が出る「SIM2 MAX OS」の2モデル展開。

軽量ポリマー素材を採用したキャップバックデザインは、高い耐衝撃性を得ながらヘッドの重量増を抑える効果があります。その結果、よりやさしく気持ちよく打てるアイアンに進化しました。


タイガー・ウッズらが選ぶギアは?

2021年からトミー・フリートウッドがチーム・テーラーメイドの一員なるなど、どの選手がどのギアを使うかが気になるところ。

契約プロのウッズ、マキロイ、コリン・モリカワ、マシュー・ウルフらのアイアンは、マッスルバックやアスリート向けアイアンになると思いますが、アイアン以外は「SIM2」シリーズで合わせてくるのではと予想されます。

使用ギアを見ることでその選手がどのような球を打ちたいのかが分かるので、中継をじっくり見てみるのも楽しいと思います!

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