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タイガーのおかげでボーダーラインが高騰!

更新日:2010/10/14 10:20
タイガーのおかげでボーダーラインが高騰!

 

 タイガー・ウッズ(米)のスキャンダルと不調が、サバイバルレースに大きな影響を与えている。

 現地時間14日開幕のフォールシリーズ第3戦、フライズ・ドットコム・オープン(カリフォルニア州 コードベールGC)を含めて、米男子ツアーは残り4試合。全試合終了後の賞金ランキング125位以内という来季の出場権を巡る戦いは激化の一途をたどっているが、ボーダーラインの金額がここ数年のうちでは最も高くなっているのだ。

 理由は簡単。過去5年間のうち3回はタイガー一人で1,000万ドル(約8億2,000万円)以上を稼いでしまったため、他の選手に行く賞金が少なくなっていたからだ。左ひざ手術のため全米オープン以降を欠場した2008年でさえ約575万ドルを稼ぎ、2006年は約994万ドルと、あと一歩1,000万ドルに届かなかっただけ。130万ドルも稼げず、賞金ランキング65位に甘んじている今年とは大違いだ。

 おかげで昨年125位だったジミー・ウォーカー(米)が66万2683ドル(約5,400万円)を獲得していたのに対し、現在125位のアーロン・プライス(豪)はすでに69万3502ドル(約5,700万円)。これまで以上に稼がないと来季の出場権は手に入らないことになる。選手たちは前年の例を参考にシード確定金額を想定し、それを第一目標にプレーしている場合が多いが、タイガーのおかげで皮算用が大きく狂ってしまった。

 ツアー関係者の予想では、ボーダーラインは77万5000ドル(約6,300万円)。現在109位のデビッド・デュバル(米/76万922ドル)、110位の今田竜二(75万8097ドル)などを含めた面々が転落の危機を抱えており、残り4試合は予断を許さない展開が続く。(STATS-AP)

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