片山「全部チャンスだった」 コース新62で単独首位!
国内男子ツアーのブリヂストンオープンは23日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コースを舞台に第3ラウンドの競技を終了。2007年の大会優勝者、片山晋呉が10バーディ、ノーボギーでコースレコードを更新する10アンダー『62』をたたき出し、通算15アンダー単独トップに躍り出た。2打差の2位タイにディフェンディング・チャンピオンの池田勇太、藤田寛之、金度勲(韓)の3人がつけている。
ツアー通算26勝を誇る永久シード保持者が激動のムービングサタデーで驚異のパフォーマンスを披露した。1番、2番で連続バーディを奪う絶好の滑り出しとなったこの日、前半をボギーなしの4バーディで折り返すと、バックナインで大爆発。まず10番のバーディで通算10アンダーに乗せ首位争いに加わる。13番までパーとして迎えた14番パー4、2打目をピンそば3メートルに寄せてバーディ。さらに15番では4メートルのバーディパットを沈め、16番パー5のティーショットは「飛びすぎましたね」と本人も驚きのビッグドライブ。このロングホールで難なくバーディを奪い、17番では5メートルのバーディパットをねじ込む。勢いが止まらない片山は最終18番もバーディとして、14番から圧巻の上がり5連続バーディ。後続に2打差をつけ単独トップでホールアウトした。
ラウンド後にコース新記録と聞かされ「62はタイかなぁと思ったけど… 最後(18番)のバーディがききましたね」と納得の表情。「今日のピンチは1ホールあるかないか、全部がチャンスでした」と大満足で10バーディ、ノーボギーのラウンドを振り返った。国内ツアーでは2008年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来優勝から遠ざかっているだけに、2年ぶりVに王手をかけて臨む最終日で“片山・健在”を見せつけたいところだ。
一方、自身初の大会連覇を目指す池田もこの日8バーディ、1ボギーと好調なゴルフを展開。片山には及ばなかったものの、7アンダー65の好スコアで回り前日の12位タイから2位タイまで順位を上げた。「トップと近い位置で最終日を迎えられるので、明日は自分らしい“面白い”ゴルフができると思います」。若大将が地元・千葉で虎視眈々と勝利の二文字を狙っている。
その他上位陣は、通算12アンダー5位タイに松村道央と朴宰範(韓)がつけ、通算10アンダー7位タイに丸山茂樹、前週日本オープンを制した金庚泰(韓)ら5人。予選ラウンドをカットラインぎりぎりで通過した石川遼は、通算1アンダー52位タイで最終日へ進む。