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“神の子”ガルシアの復活の鍵とは…?

更新日:2013/07/28 09:49
“神の子”ガルシアの復活の鍵とは…?

 

 2年前、タイガー・ウッズ(米)に次ぐ世界ランクNo.2まで上り詰めたセルヒオ・ガルシア(スペイン)。ところが、昨年から極度のスランプに陥り現在では同ランク76位にまで後退している。果たしてガルシア復活の鍵を握るものとは…?

 日本の石川遼をはじめ、イタリアの超新星マッテオ・マナッセロら昨今世界のゴルフシーンでは10代の選手が大活躍を見せているが、その元祖といえる選手はガルシアだった。1999年の全米プロゴルフ選手権で弱冠19歳ながら、当時無敵の強さを誇っていたタイガーと壮絶な優勝争いを繰り広げ、最後は1打及ばずも単独2位に食い込み“エル・ニーニョ(神の子)”と異名を取ったもの。

 その後、欧米両ツアーで順調に勝ち星を重ねライダーカップでも常連となる。悲願のメジャー獲りに挑んだ2007年全英オープンではプレーオフの末に涙を呑んだが、翌年に第5のメジャーと呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権で優勝。同年に世界ランク2位まで浮上し、いよいよ「神の子がタイガー超えか?」と話題になった。

 しかし、2008年11月のHSBCチャンピオンズ(欧州ツアー)以降勝ち星から見放され、今季は米ツアー15試合に出場しトップ10入りはマッチプレー選手権での1回だけ。ストローク競技ではほとんどの試合でトップ20入りも出来ないほど不振に苦しむと、賞金ランクでも104位と下位に沈み、シーズン途中で「休養」を宣言する場面まで。

 不調の要因については「ガールフレンドと別れてモチベーションが下がったのでは?」、「サッカーの方に興味があるのでは?」、「小さい頃からゴルフ一筋で燃え尽きてしまったのでは?」と様々な憶測が流れているが、ゴルフに関する直接的な要因はやはり「パットが入らない」ことに尽きるだろう。

 プロの世界では“パット・イズ・マネー”という言葉があるが、パッティングとはそれほど重要ということだ。パットが入らずに勝つなど絶対にあり得ない。年明けの1月9日、31歳を迎えるガルシアの復活の鍵を握るのはまさにこのパッティング。グリーン上でいかに本来のフィーリングを取り戻すことが出来るかにかかっている。

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