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アジア僅差で惜敗! 石川悔しい連敗/ロイヤルT

更新日:2022/10/26 00:57
アジア僅差で惜敗! 石川悔しい連敗/ロイヤルT

 

 石川遼がなす術もなく破れ去り、ヨーロッパチームが僅差で勝利をものにした。

 アジアと欧州が名誉をかけ団体戦で激突するザ・ロイヤル・トロフィ(タイ、アマタスプリングCC)は現地時間の10日、両チーム8名がシングルマッチで対戦。最終マッチまでもつれ込んだ勝敗は、欧州チームのエース世界ランキング7位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が、地元のヒーロー、トンチャイ・ジェイディ(タイ)相手に、最終ホールで2メートルのパットを沈め引き分けに持ち込んだことで、8.5-7.5とわずか1ポイント差で欧州チームが3年ぶり3度目のトロフィ奪還に成功した。

 もしジャイディが最終ホールで4.5メートルのバーディパットをねじ込んでいればアジアに1ポイントが加算され、8-8のイーブンでプレーオフに突入したところ。だがジェイディのパットはわずか数センチ届かず相手チームに勝利を献上した。

 しかし敗因はジェイディが引き分けたからではない。日本のエース石川が、ピーター・ハンソン(スウェーデン)との対戦で大敗したことがアジアチームの足を引っ張った。前日フォーボールマッチで敗れている石川は雪辱を胸にシングルマッチに臨んだはずだが、前半からドライバーが乱れ安定したプレーのハンソンに遅れをとった。10番で1つホールを取り返し2ダウンとしたが、続く11番でティーショットを痛恨の池ポチャ。3ダウンに逆戻りすると、以降、良いところなく5アンド4の大差で勝利を逃した。

 ラウンド後、「心技体、すべての分野でまだまだだと痛感しました」と唇を噛み締めた石川。しかしこれまで悔しさをバネに成長してきた彼のこと。今後この経験は必ず生かしてくれるに違いない。

 一方、もうひとりの日本勢、小田孔明は前日の直接対決で敗れているアレクサンダー・ノレン(スウェーデン)との対決に燃えた。前半からバーディを連発して優位な流れを作ると、13番から3連続バーディで相手を突き放し5アンド3で圧勝。アジアチームに貴重な1ポイントをもたらした。

 悲喜こもごもドラマがあったものの、2大会連続アジアチームのキャプテンを務めた尾崎直道は「最後トンチャイ(ジェイディ)があのパットを決めてプレーオフに持ち込めると思っていたんだが」と悔しさを滲ませながらも「こういうチーム戦はとてもエキサイティング」と選手たちの健闘を讃えた。勝っても負けても、彼らにとって貴重な体験であったことに変わりない。

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