L.クローバー首位守る! 全米オープン王者が揃い踏み!
ディフェンディング・チャンピオンのジェフ・オギルビー(豪)の追撃をかわし、ルーカス・グローバー(米)が単独トップの座を守った。
昨年のツアー競技優勝者だけに出場が許される2010年シーズン米男子ツアー開幕戦のSBS選手権は、ハワイ、プランテーション・コース at カパルアを舞台に現地時間9日、第3ラウンドを行った。この日5つスコアを伸ばしたオギルビーが通算16アンダーでホールアウト。一時、前日まで首位を走っていたグローバーが2打のビハインドを背負う展開となったものの、終盤に盛り返すと最終18番のバーディで再逆転に成功し、通算17アンダーで辛くも単独首位を守り切った。
その他上位は、首位に2打差の3位にマーティン・レアード(スコットランド)がつけ、通算14アンダー単独4位にライアン・ムーア(米)。またこの日ノーボギーの6アンダー67と爆発したレティーフ・グーセン(南ア)が、通算13アンダーでアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、スチュワート・シンク(米)、マット・クーチャー(米)、ショーン・オへア(米)、ジョン・ロリンズ(米)と並び5位タイの好位置につけた。
奇しくも上位には全米オープンの歴代チャンピオンが勢揃い。グローバーが09年、オギルビーは06年、グーセンが01年と04年、カブレラが 07年にそれぞれ全米オープンを制しており、メジャーの中でもっともセッティングが厳しい大会で“勝ち方”を覚えたプレーヤーばかり。しかし全米オープンに勝ったあと他のプレーヤーが何勝も挙げているのに対し、グローバーだけは昨年の6月のメジャー勝利以来優勝がない。
「初日からずっとスロースタートだね。後半何とか持ち直したけれど」とハラハラの首位堅守に苦笑いのグローバー。本人の言葉通り6番までパープレーが続くと7、8番連続ボギーで遂にトップの座から滑り落ちたが、勝負どころの14、16、18番でバーディを奪い再びリーダーボードの最上段に浮上した。
メジャーチャンピオンが上位に顔を揃える中、果たしてグローバーの完全優勝はなるのか? 勝つためには最終日スロースターターを返上し、出だしからスコアを伸ばして後続にプレッシャーをかけて行きたい。