B.ワトソン『62』で単独トップ浮上!
降雨のため前日の競技が順延となった大会は、3日目にしてようやく第2ラウンドを終え好調なプレーを披露したブッバ・ワトソン(米)が単独首位に浮上した。
カリフォルニア州パームスプリングスに点在する、PGAウエスト(以下PP)、PGAウエスト・ニクラウス・プライベートC(以下NP)、シルバー・ロックGC(以下SR)、ラ・クインタCC(以下LQ)の4コースを舞台にプロアマ形式90ホールの長丁場で行なわれる米男子ツアー第3戦、ボブホープ・クラシック。現地時間の22日、荒天順延となった第2ラウンドを行ない、4コース中もっとも難易度の高いシルバー・ロックGCで10アンダー62 と爆発したワトソンが、通算16アンダーまでスコアを伸ばしてトーナメントをリードした。
2打差の単独2位にアレックス・プルー(米/PP)が続き、通算13アンダー3位タイにジョー・オギルビー(米/NP)、マーティン・フローレス(米/NP)、チャド・コリンズ(米/NP)に加え初日トップのシェーン・ベルシュ(米/PP)がつけている。
前日、同地の年間降雨量を超す大雨に見舞われたためコースは荒れ、この日も開催が危ぶまれたほど。だがコース管理職員の必死の努力で整備が急ピッチで行なわれ、2時間遅れながら試合が続行された。しかし緊急事態のためアマチュアはプレーせず、プロだけが4コースに分かれて競技を行ない日没前に全員のホールアウトに漕ぎ着けた。
そんな中、前半5バーディ、1イーグルの7アンダー29で折り返し、後半14番で今大会唯一のボギーを叩いたものの、10アンダー62をマークした飛ばし屋ワトソンがリーダーボードの最上段へ。下が濡れていたため、ボールをピックアップして拭きプレース(置く)出来るローカルルールが採用されたことでスコアを伸ばす選手は多かったが、それでもワトソンの『62』は別格。平均311ヤードとフィールドで最も飛ばした上に、フェアウェイキープ率は 93パーセント。飛距離と方向性の両方が満たされたことが、爆発的なスコアに結びついた。
一方、日本勢で唯一出場の今田竜二はPGAウエスト・ニクラウス・プライベートCをプレーし、序盤の5ホールで3つのバーディを奪い波に乗るかと思われたが、6番のボギーで失速。結局4バーディ、3ボギーの1アンダー71とスコアを伸ばせず、通算6アンダーで初日の14位タイから39位タイに後退した。
尚、今大会は予選ラウンドで4コースを回り最後にPGAウェストでプロのみが最終ラウンドを行なうが、今回は2日目が中止になったため試合は月曜日まで順延される予定となっている。