D.ジョンソン連覇達成! D.デュバルも復活
雄大な太平洋を背景にバンカーからの難しいアプローチを1メートル強に寄せ、それを沈めて最終ホールをバーディで締めくくったダスティン・ジョンソン(米)が後続を振り切り連覇を達成した。
米男子ツアーの今季第6戦AT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマは、カリフォルニア州のペブルビーチGLを舞台に現地時間の14日、最終ラウンドを行ない、初日からトップを走ったジョンソンが最後はスコアを2つ落としながらも、通算16アンダーで1打差の勝利をもぎ取った。
後続に4打差をつけ首位に並んだジョンソンとポール・ゴイドス(米)の一騎打ちになるかと思われた最終日。だがスタートホールでジョンソンがいきなりボギーを叩き、暗雲が立ちこめる。6番でイーグルを奪いながら9番でダブルボギー。14番パー5で『9』の大叩きを演じたゴイドスはすでに優勝戦線から脱落していたが、17番でグリーン奥のバンカーにつかまりボギーを叩いた時点で、すでにホールアウトしていたデビッド・デュバル(米)と最終18番をプレー中だったJ.B.ホルムズ(米)に通算15アンダーで並ばれる展開に。それでも外せばプレーオフという切羽詰まった状況でジョンソンがバーディを奪い、昨年の今大会以来となるツアー3勝目をゲットした。
それにしても目を惹いたのがデュバルの復活劇だ。01年の全英オープンでの優勝を最後に勝星から見離され、かつての世界ランクNo.1は一時同ランク400位台に沈むほどのどん底を経験してきた。しかし昨年の全米オープンで2位タイに食い込んで復活をアピール。そして今週「自分が思い描いた通りのゴルフが出来た」と優勝まであと一歩と迫り「とても良いゴルフが出来た。何度かカップに嫌われて惜しいパットを外したけれど、ショットは完璧だった。難しいコンディションの中、最高のゴルフが出来た自分に満足している」と納得の表情を浮かべた。強いデュバルが帰って来たことでツアーに刺激を与えてくれるに違いない。
その他上位は通算13アンダー単独4位にスティーブ・マリーノ(米)が入り、ゴイドスは通算12アンダー5位タイに終わっている。