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メジャー制覇に挑む石川 視線の先には全米オープン出場権

更新日:2022/10/26 00:57
メジャー制覇に挑む石川 視線の先には全米オープン出場権

 

 石川遼が、3年連続予選落ちと鬼門の日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯で、初のメジャータイトルを狙うと同時に、全米オープンの出場権獲得にも挑む。

 国内男子ツアーで今季最初の公式戦となる同大会は、小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫)で12日に開幕。石川は大会3勝の中嶋常幸、粘り強いゴルフが身上の藤田寛之のベテラン2人と予選ラウンドをプレーすることが決まり、気持ちを引き締めている。

 プロ転向以来、予選通過がない屈辱の大会。だが、石川には優勝しなければならない理由がある。6月の全米オープン(16〜19日/メリーランド州、コングレッショナルCC)に出場するためには、6月13日の時点で世界ランキング50位以内に入っていなければならない。日本で行われる最終予選を経て大舞台に臨む手もあるが、こちらにはエントリーしておらず、ランキングでの出場権獲得を狙っている。

 とはいえ、マスターズでこそ3年目で初の予選通過を果たしたとはいえ、それ以外の米ツアーでは苦戦。そして国内ツアーでも未勝利とあって現在のランキングは50位と、ギリギリの線で戦っている。状況は決して容易くない。

 練習ラウンドでは綿密にコースをチェック。今回の舞台のポイントはバンカーだとしっかり意識しているようだ。砂質が柔らかく、濡れても決して締まらない。つまり、目玉になりやすいのだ。「5番ウッドでも目玉になってしまう」と警戒感を強める石川は、大会を直前にしても念入りに練習をこなし攻略法を身につけるとともに、バンカーを避けるコースマネジメントを頭に描いている。

 一方、昨年大会では体調不良を乗り越え、藤田、平塚哲二とのデッドヒートを制して優勝した谷口徹も連覇の意欲は高い。そして2009年にツアー参戦初優勝を同大会で飾った池田勇太も、今季はここまで苦しいゴルフが続いているだけに、思い出の大会で復活のきっかけを掴みたいところだろう。

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