L.スラッテリー単独首位発進! J.M.オラサバルは出遅れ
遅咲きのリー・スラッテリー(英)が、欧州ツアーのISPSハンダ・ウェールズ・オープン第1ラウンド(現地時間5月31日/ウェールズ、セルティック・マナー・リゾート)でツアー2勝目に向けて好発進した。
風が強く、グリーンの速い難コンディションに各選手が苦しむ中、10番からスタートしたスラッテリーは11ホールで3つのバーディを奪う堅実なプレーを見せた。パー3の3番であわや池ポチャというピンチもあったが、パーで切り抜けた。5番、8番もバーディを重ねた後、最終9番でボギーを叩いたが、4アンダー67のラウンドで2位に並ぶマルセル・シエム(独)、ティム・スライター(オランダ)の2人に1打差でトーナメントをリードした。
「すごく難しかった」と振り返る1日。スラッテリーは、これまで8回クォリファイングトーナメント(QT)行きを経験している苦労人。昨年10月のバンキア・マドリッド・マスターズでツアー通算183試合目にして待望の初優勝を飾った33歳だ。
大会3日前に行われた最終予選を突破して全米オープン(現地時間6月14〜17日/カリフォルニア州、オリンピックC)初出場も決めたばかり。メジャー出場経験は2006年の全英オープンだけというスラッテリーが、大きく羽ばたくきっかけをつかもうとしている。
スラッテリーに2打差の4位にはゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ、パブロ・ララサバルのスペイン勢ら4人がつけているが、難コンディションにアンダーパーでプレーしたのはたったの11人だった。
ライダーカップ欧州チーム主将ホセ・マリア・オラサバル(スペイン)は、5オーバー76でマッテオ・マナセロ(伊)、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)、ジーブ・ミルカ・シン(インド)らと並ぶ76位タイ。また、自身のツイッターのフォロワーが100万人を超えたら、レディガガの衣装でプレーすることを公言したトーマス・レベ(仏)も、7オーバー78を叩いて111位タイと出遅れている。