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注目選手振り返り 〜マーティン・カイマー〜

更新日:2015/12/17 13:54
注目選手振り返り 〜マーティン・カイマー〜
昨季不調に終わったM.カイマー。(写真提供:Getty Images)

 

 メジャー2勝、欧州ツアーでは11勝を数える元世界王者、マーティン・カイマー(独)。2014年にザ・プレーヤーズ選手権と全米オープンという2つのビッグトーナメントを制した30歳にとって、今年はまさに失意の一年となった。

 それを象徴するのが米国でのツアーカード喪失だ。昨季の米ツアーでは、出場13試合でトップ10入りはわずかに1回。シーズン序盤のWGC-HSBCチャンピオンズでこそ6位タイに入ったが、以降はシーズン終盤まで苦戦が続き、フェデックスカップポイントランキング139位でプレーオフシリーズへの進出は叶わなかった。

 その結果、同シリーズ進出を想定していたカイマーはツアーメンバーの要件である最低15試合出場を満たせず。賞金ランクではシード圏内(111位)だったにも関わらず、ツアーカードを失うこととなった。出場が最大12試合に限られるノンメンバーとして迎えた今季は、少ない試合の中で結果を残してスペシャル・テンポラリー・メンバーになるなどしなければ、出場上限を取り払うことは出来ない。

「日程を組むにあたって、ある程度のリスクは避けられなかった」と、欧州ツアーとの掛け持ちの難しさを強調するカイマーだが、今年は主戦場の同ツアーでもトロフィ獲得には至らなかった。最高は9月のイタリアンオープンでの2位。同大会ではプレーオフの末にリカルド・カールバーグ(スウェーデン)に敗れたが、これが今年最も勝利に近づいた瞬間だった。

 完全優勝を成し遂げた全米オープン以来の勝利が待たれるカイマー。復活を期す2016年は、これまで3大会連続で勝利に貢献してきたライダーカップ開催年であり、また何といっても8月のリオデジャネイロ五輪ではゴルフが112年ぶりに正式競技に戻ってくる。欧州チーム、ドイツ代表として両大会で活躍するためにも、とにかく欲しいのは優勝だ。

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