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注目選手振り返り 〜イ・ボミ〜 Part2

更新日:2016/01/02 16:09
注目選手振り返り 〜イ・ボミ〜 Part2
史上5人目となる年間7勝を挙げ、悲願の賞金女王に輝いたイ・ボミ。(写真撮影:ISM)

 

 5月のほけんの窓口レディースでシーズン初勝利を挙げ、翌月にはアース・モンダミンカップで2勝目を飾ったイ・ボミ(韓)。史上最速で賞金1億円を突破すると、夏場のニトリレディスゴルフトーナメントとゴルフ5レディス プロゴルフトーナメントで2週連続優勝とし、ここで悲願の賞金女王をぐいっと引き寄せる。

 5勝目を飾った10月のスタンレーレディスゴルフトーナメントでは、この時点で2009年に横峯さくらが樹立したツアー最高賞金額(1億7,501万6,384円)を更新。11月に入りシーズン残り4戦となった米女子ツアーと共催のTOTOジャパンクラシックでは上位フィニッシュを逃したものの、翌週の伊藤園レディスゴルフトーナメントでは、約5,400万円差でイ・ボミを追う賞金ランク2位のテレサ・ルー(台)が優勝を逃せば、自身初の賞金女王の座が確定となる最終局面を迎える。

 初日はイ・ボミが単独首位に立ち、ルーが1打差の2位タイにつけるというファンにはたまらない展開。2日目もトップをキープしたイ・ボミは後続に2打差をつけてスタートした最終日、終始リードを守り切り完全優勝。そして、前年に亡くなった父・ソクジュさんとの約束だった賞金女王タイトルをつかんだのだ。

 さらに勢いの止まらないイ・ボミは、翌週の大王製紙エリエールレディスオープンも制して年間7勝を達成。公式戦の優勝こそなかったが、圧倒的な強さで2015年シーズンを終えた。

 オフに「リカバリー率が上げるように練習したい」と課題を挙げたイ・ボミの2016年の目標は「公式戦の優勝」と「年間平均ストローク60台」。さらに大きなテーマとして、「可能性がある限り、リオデジャネイロ五輪を目指したい」とのこと。昨年は参戦しなかった海外メジャーのANAインスピレーション(現地時間3月31日〜4月3日)と全米女子オープン(7月7〜10日)にも出場する予定だそうで、より過密なスケジュールとなりそうだが、彼女ならそれも笑顔で楽しんでしまうのかもしれない。今月からアメリカで合宿を行い、新シーズンに備える新女王がより高みを目指して、階段をかけ上がる姿を見届けたい。

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