マスターズ優勝のカギは前半9ホール？

　今季メジャー初戦のマスターズが行われているオーガスタ・ナショナルGC（ジョージア州）では、3年ぶりにフロントナインで選手が苦しんでいるようだ。現地時間7日に終了した第3ラウンドまでで、前半のほうが平均で0.5打以上も高い数字に。

　すなわち、単独首位のパトリック・リード（米）や単独2位のローリー・マキロイ（北アイルランド）を含む上位6人は、前半でスコアを伸ばすことに成功したため、リーダーボードの上段にいるということになる。

　2日目と比べて3日目は、風向きが良くなり、リッキー・ファウラー（米）とマキロイが今大会ベストの「31」で前半を回り、ジョン・ラーム（スペイン）も8番でイーグルを決めるなど前半を「32」で終え、単独4位へ浮上するキッカケとなった。

　第1ラウンドに多くの選手が苦戦した7番パー4は、第3ラウンドでは一変し、平均ストロークが3.906と全体で12位、14個のバーディが生まれている。マキロイは、グリーンが遅くなったためだとしている。

　また、6番から8番では40のバーディ、3つのイーグルが記録されるなど、多くの選手にとって勢いをつけるホールとなった。予選を突破した53名のスコアを合わせると、第3ラウンドの前半で計81のバーディ、4つのイーグルがマークされ、パー36を下回る平均35.868となった。

　単独トップ発進を決めたジョーダン・スピース（米）だったが、2日目と3日目の前半（40、37）でスコアを落とし、通算5アンダー9位タイに後退。上位陣がフロントナインで伸ばしている中、「この前半のスコアの差は大きいね」とスピースは語っている。

　リードは2日目の前半を5アンダー、3日目の前半を2アンダーと順調にスコアを伸ばし、後続に3打差をつけ最終日へ挑む。

（写真提供：Getty Images）