来年からピンを差したままパッティング? デシャンボーがハワイで実験
2019年1月1日からピンを差したままパッティングをしても無罰となる(今年までは2打罰)。このルールを最大限に活かそうとしているのがマッドサイエンティストことブライソン・デシャンボー(米)だ。
米男子ツアーのシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープン(1日/ネバダ州/TPCサマリン)初日を5アンダー66の暫定5位タイ(日没サスペンデッド)で終えたデシャンボーはラウンド後に、2019年1月3日開幕のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(ハワイ/プランテーションC at カパルア)で実験をすると述べた。
「ピンがガラス繊維で作られていて、短い下りのパッティングであればアドバンテージがあると思う。あとはピンの硬さや反発係数にもよるかな。全米オープンではやらない。ピンがメタルで作られているから」
正確にデシャンボーの考えを理解できる訳ではないが、ほとんどのピンがガラス繊維という柔軟性のある素材で作られており、ボールを当てても跳ね返りが少ないらしい。であれば、下りのパッティングではピンがストッパーの役割を果たす、ということだろう。
「アドバンテージになることは何でも試してみる。避けないで使えるものは使う。10メートルとかであれば差したまま打つと思うし、差したり抜いたり時間がかかるかも。(同組の選手のこともあるから)まだどうすればいいか分からない」
このルールの本来の目的は時間短縮で、基本的にアマチュアに対してのもの。セルフプレーでキャディがいない時、ピンを抜かずにロングパットを打てる。アプローチをタップインの距離に近づけた時、いちいちピンを抜いて入れる必要もなくなる。
デシャンボーの意見を聞くと、短い下りのパッティングでは有効と思えるが、大前提にピンに当てなくてはならない。短い下りのパッティングの入れ方は2つ。ライン通りジャストタッチか、ラインを消して真っ直ぐ強め。
ピン無しだとカップの奥に当ててズドンは、勇気を持って真っ直ぐ打つ技術が必要。ピンが差してあれば少しは容易となる。米男子ツアーで通算4勝も挙げるデシャンボーのように、ストレートに打てるのであれば、新ルールはアドバンテージとなるのではないか。
(写真提供:Getty Images)