ポルターが後輩をフォロー　グリーンが見えない林の中からナイスリカバリー

　国別対抗戦 ISPSハンダ・メルボルン・ワールドカップ・オブ・ゴルフ（現地時間23日／オーストラリア・メルボルン／ザ・メトロポリタンGC）第2ラウンドは悪天候の中で行われた。

　風も雨も強くコンディション不良で、スコアを伸ばせたのはベルギー、イタリア、メキシコ、スコットランドと28か国中の4か国のみだった。イングランド（イアン・ポルター＆ティレル・ハットン）はスコアを2つ落としたが、天候を考えれば上々のプレーをし、通算8アンダー3位タイで第3ラウンドを迎える。

　先輩のポルターが後輩を助ける場面があった。この日はフォアサムと1つのボールを交互に打つ方式。10番パー4でハットンが放ったティーショットは左に曲がり、林の中へ。ハットンは怒りが抑えきれず、打った直後にティーマーカーを破壊してしまった。

　ボールは見つかったが打てそうにないためペナルティを払い第3打目へ。前にスペースはあるが、グリーンは全く見えないという状況。打った後にポルターは両手で「どこに行った？」とジェスチャーしていたが、ボールはグリーン奥に見事着弾。そこから2パットでなんとかボギーで収めた。

　この日は、フランスが82、ドイツが81、日本とアメリカが79、タイが78など苦しい1日となった。3日目はフォアボール（2人がそれぞれ自分のボールでプレーし、ホールごとに良いほうのスコアを採用）で行われるため、ビッグスコアが期待できる。しかし、天気予報は雨と2選手が同じホールで叩いてしまうと厳しい展開となる。攻守の判断が鍵となりそうだ。

（写真提供：Getty Images）