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我が道を行く マスターズ覇者のパトリック・リードを振り返り

更新日:2018/12/09 11:42
我が道を行く マスターズ覇者のパトリック・リードを振り返り
2018年のマスターズを制したパトリック・リード

 

 ちょっとした発言が炎上し、ヒール役になりがちなオーガスタ大学出身のパトリック・リード(米)だが、今年のマスターズでメジャー初制覇、全米オープンで単独4位、ライダーカップ出場とゴルフの腕前は当たり前だが超一流。そんなリードを振り返る。

 シーズン序盤は結果を残せなかったが、3月のバルスパー選手権で2位タイ、翌週のアーノルド・パーマー招待で7位タイ、その翌週のWGC-デル・マッチプレーはベスト16まで進出し、マスターズを迎えた。

 3アンダー4位タイからスタートし、2日目に6アンダー66を記録して通算9アンダー単独トップに立つと、3日目も5アンダー67とスコアを伸ばし、通算14アンダー単独首位で日曜日へ。

 リッキー・ファウラー(米)、ジョーダン・スピース(米)が猛追する中、リードは4バーディ、3ボギーの1アンダー71で回り、通算15アンダーでグリーンジャケットを獲得した。

 リードはタイガー・ウッズ(米)に憧れており、大会最終日にはウッズを真似て、赤シャツ&黒パンツスタイルでプレーしていたが「生意気」だと言われ、2014年のWGC-キャデラック選手権でツアー通算3勝目を挙げた時には「実力的には5本の指に入る」と発言し、より「生意気」と思われてしまった。しかし、メジャー初優勝を挙げ、その実力を証明した。

 プレーオフシリーズ最終戦のツアー選手権(28位)を終えて、フランスのパリで行われたライダーカップに出場したのだが、同大会終了後に炎上発言をしてしまった。

 2014年、2016年のライダーカップで4勝1敗2分、ザ・プレジデンツカップ(4勝1分)を含めるとトータル8勝1敗3分という最強コンビがリードとジョーダン・スピース(米)だった。

 しかし、スピースは親友のジャスティン・トーマス(米)と、リードは憧れのウッズと組むことに。スピース&トーマスは3勝1敗とナイスコンビネーションだったが、リード&ウッズは2敗とポイントを稼ぐことは出来なかった。

 リードは『The New York Times』のインタビューで「ジョーダンは俺と組みたくなかったんだ。俺はまったく問題ない。個人的に好きか嫌いかの問題じゃない。組んでチームに貢献できるかどうか。(今までの経験から)どうすれば勝てるか互いに分かっている」と回答。また『NEW YORK POST』の取材にはスピースは「He is so full of s***(スピースは最悪な奴)」だとリードはコメントしてしまった。

 少し炎上してしまったが、当の本人は全くに気にせず。これからも我が道を行くことだろう。色々なキャラクターを持った選手がいるから面白い。20代と40代のウッズが違うように、リードも徐々に変わっていく事だろう。

(写真提供:Getty Images)

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