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ウッズが南ア元大統領と出会ったのが20年前「人生で最も大切な時間」

更新日:2018/12/12 15:23
ウッズが南ア元大統領と出会ったのが20年前「人生で最も大切な時間」
ネルソン・マンデラ氏

 

 20年前の1998年、タイガー・ウッズ(米)とウッズの父親は、南アフリカで同国元大統領のネルソン・マンデラ氏の家に招待され、ランチをともにしたという。

 1918年生まれのマンデラ氏は学生時代からアパルトヘイト(南アフリカで1991年6月まで続いた白人と有色人種を差別する人種隔離制度・政策)反対運動に取り組んでいたが、1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受けた。

 27年間の獄中生活の後、1990年に釈放。1993年にはアパレルヘイト撤廃に尽力したことでノーベル平和賞を受賞し、翌年の1994年に大統領に就任。2013年12月5日、95歳で亡くなった。

 ウッズは2013年12月のノースウェスタン・ミューチュアル・ワールド・チャレンジ(現在はヒーロー・ワールドチャレンジ)で亡くなったマンデラ氏についてコメントをしている。

「とても悲しいこと。1998年に父と(マンデラ氏)の家に行ってランチをしたのを覚えている。尊敬できる方と出会えて私の人生で最も大切な時間だった。彼は必死に耐えながら国をけん引した。(出会えたのは)どんなラウンドよりも特別なことだった」

 見た目を理由にプレーをさせないゴルフ場があるなど、ウッズ自身も幼い頃は差別を受けていた。1961年に撤廃されたが、PGAツアーメンバーは白人のみという制定もあった。肌の色で人を判断しない時代がくることを願うばかりだ。

 なお、2012年と2013年にはサンシャインツアーと欧州ツアーの共催大会 ザ・ネルソン・マンデラ選手権が行われている。

(写真提供:Getty Images)

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