独特なスイングで話題の”虎さん” 崔虎星を振り返り
更新日:2018/12/15 15:58
掲載日:2018/12/15 15:57
今年独特のスイングで話題となったのが“ゴルフ界の虎さん”こと崔虎星(韓/チェ・ホソン)だ。
インパクトまでは通常のスイングと同じだが、独特なのはフィニッシュの部分。片足を跳ね上げると、もう片方の足でバレリーナのようにくるりと回転するなど、良い意味でこれまでのゴルフの常識が通用しない形。もちろんこれはスイングが乱れているわけではなく、年々落ちてくる飛距離に対し熟考を重ねていった上で出来あがったものだ。
6月のコロン韓国オープンでその独特のスイングに注目されると、ジャスティン・トーマス(米)も自身のSNSで「今度真似してみようかな」と投稿するなど、大きな話題となった。
スイング先行で注目を浴びた格好だが、ただの色物ではないことを証明したのが11月のカシオワールドオープン。4日間でボギーは4つだけと安定したゴルフを展開して2013年インドネシアPGA選手権以来5年ぶりとなる優勝を果たした。さらに今年は9月のRIZAP KBCオーガスタで2位に入るなど、自己最高の賞金ランキング9位で躍進のシーズンを終えた。
25歳でゴルフ場に勤務したことから一念発起、翌年にはセミプロテストに合格したという破天荒さと、コース上で見せる愛嬌たっぷりの姿からついたあだ名は「ゴルフ界の虎さん」。来年もプレーに、キャラクター性に、トーナメントを沸かせてくれるはずだ。
(写真提供:Getty Images)