父を超えられるか? リトル・ジョン・デイリー
米チャンピオンズツアーの非公式イベント PNCファーザーサンチャレンジ(現地時間16日/フロリダ州/リッツカールトンGC)最終ラウンドが終了し、ジョン・デイリー(米)&リトル・ジョン・デイリー(米)組は通算23アンダー2位タイとなった。
3回目の出場となる現在15歳のリトル・ジョンが成長を見せた。今年はジュニア大会で優勝するなど豪快なプレーが持ち味で、ドライバーの飛距離は約270ヤードと父譲りのパワーがある。異なるのはスイング。父は独特のオーバースイングだが、息子は今風のコンパクトスイングだ。
「才能がある、特にショートゲーム。パッティングが良ければスコアに繋がる」と父デイリーは感じており、「去年も良かったけど今年は10倍くらい良くなった。飛距離も出ている。去年は2クラブくらい番手の違いがあったけど、今は1クラブかその半分くらい。来年は同じくらいか、追い越されるかも」と息子の成長に喜びを隠せない。
また、「俺と違って息子は練習が大好きなんだ」とリトル・ジョンは父よりも努力家だそうだ。
父デイリーは初めてシーズンを通して平均飛距離300ヤードを達成した選手であり、2度のメジャー覇者。オーバースイングから放たれる豪快なショットと派手なファッションに多くのファンが喜んだ。結婚と離婚を繰り返し、アルコール使用障害を患うなど苦しい時期もあったが乗り越え、今では息子にゴルフを教えている。息子がプロとなり父が勝っていないマスターズと全米オープンで優勝したりすれば、父デイリーにとっても最高の人生となるだろう。
PNCファーザーサンチャレンジ
メジャー大会かザ・プレーヤーズ選手権で優勝した選手のみに出場権が与えられ、各プレーヤーがツアーカードを持っていない家族とペアを組む。ルールはスクランブル方式(2人がティーショットを打ち、良い方のボールを採用。そこからまた2人が第2打を打ち、良い方を採用。これを繰り返し行う)で行われる。
(写真提供:Getty Images)