自身初のWGC制覇 ザンダー・シャウフェレを振り返り
更新日:2018/12/26 18:17
掲載日:2018/12/26 18:16
世界選手権シリーズ(WGC)のHSBCチャンピオンズを制したザンダー・シャウフェレ(米)。母は日本育ちの台湾人、父はフランスとドイツのハーフで過去には10種競技でオリンピックを目指していたアスリートと、息子も運動神経抜群。日本語を少し理解できるなど親近感の沸く25歳だ。
身長は178センチとPGAツアーでは大柄な部類には入らないが、ドライビングディスタンスは平均300ヤードを優に超える。体の柔らかさと瞬発力を最大限に利用し距離を稼いでいるため、大柄な選手たちとも対等に戦えるのだ。
HSBCチャンピオンズはトニー・フィナウ(米)をプレーオフで下しての逆転Vだった。最終日3打差2位タイから出たシャウフェレは4アンダー72を記録しフィナウを捉えた。「攻める態勢に入っていた。ナイスショットを放ち、パッティングを決めた。自分のするべき全てのことをやり遂げた」と追う立場を理解し、攻め続けた結果がWGC初制覇に繋がった。
大舞台に強いのも特徴。HSBCチャンピオンズもだが、今年は全米オープンで6位、全英オープンで2位とビッグタイトルも間近だ。高校時代から戦ってきた同世代のジョーダン・スピース(米)、ジャスティン・トーマス(米)がメジャー覇者なだけに来年は是が非でもという気持ちだろう。
(写真提供:Getty Images)