今季から米ツアー挑戦の山口すず夏、父に「これからは私が恩返しをしていく番です」

　18歳の山口すず夏。去年の米女子ツアー最終予選会を見事通過し、今季からアメリカを主戦場として戦う期待のホープは22日、ヨネックスの用具使用契約発表会で父に感謝の意を表した。

　山口は2015年に全米女子オープンに史上最年少の14歳で出場するなど、ジュニア時代から大活躍していたが、家族の支えがあってこそ。

「お父さんへ。今まで育てくれてありがとう。わがままを言ったりとか、態度が悪かったりとか色々あったけど、お父さんがいてくれたお蔭でここまでくることが出来ました。小学校1年生の終わりからお父さんとお兄ちゃんの影響で始めたゴルフでしたが、趣味を通り越してついに仕事になりました。

お父さんとお母さんはそんなつもりではなかったと思うけど、きっと私はゴルフが好きで、楽しくて、ボールに当たるのが面白くて、真剣にやるようになったのだと思います。始めた頃からプロゴルファーを目指してやってきて、最初は夢だったものが、だんだんとプロというのは夢へ向かう通過点だと思うようになりました。

100を切るか切らないかの時は、お父さんとお母さんとよく3人でコースへ行って担いだりして回ったのを今でも鮮明に覚えています。当時はミスをすると怒られたりしていたのに、よくやめないで続けてきたなと今では思います。それでもきっとゴルフが好きだったから、ここまで来られたのだと思います。

高校生になって海外の試合にもたくさん出させてくれて、すごく貴重な経験をさせてもらったし、ゴルフはすごいお金がかかるから”お金大丈夫かな”と思ったこともあったけど、私がしっかりゴルフに取り組めるような環境を作ってくれて、本当に感謝しきれないです。ありがとうございます。

これからは私が恩返しをしていく番です。1年目からアメリカツアーでわからないことも多々あると思うけど、大変なときもあると思うけど、私はシード獲得と優勝を目指して頑張ります。お父さんは送り迎えと料理と、その他いろいろと忙しいと思うけど、これからもよろしくお願いします

東京オリンピック、その先の目標に向かって精一杯頑張り、私の夢でもあるお嫁さんになるために、女子力も磨いていきます。これからもよろしくお願いします」

　山口は現地時間2月7日開幕のヴィック・オープン（オーストラリア／13ビーチGL）で米女子ツアーデビューを果たす。

（写真：ISM）