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米ツアーがスロープレーの方針見直し 伊選手が公開した“リスト”が役に立つ?

更新日:2019/08/13 10:57
米ツアーがスロープレーの方針見直し 伊選手が公開した“リスト”が役に立つ?
スロープレーが問題となっているデシャンボー(写真:Getty Images)

 

 ブライソン・デシャンボー(米)のスロープレーが批判されていることを受け、米男子ツアーは11日、公式サイトでプレーのスピードに関するポリシーを見直していると発表した。

 パトリック・リード(米)の優勝で幕を閉じたプレーオフシリーズ初戦のザ・ノーザン・トラスト2日目にデシャンボーは1パットに2分以上、70ヤードのアプローチショットに3分以上かけた模様がSNS上で拡散され、トッププロたちが次々にこの問題に対して意見した。

 ツアーの責任者のテイラー・デニス氏は「(解決には)テクノロジーがメインの役割を果たすと我々は考えている」。現在は前の組と離れすぎていたら警告し、それでも遅ければペナルティの対象だったが「ショットリンク(ショットデータなどを収集する技術)を使用してプレースピードの情報を各選手に与える」と、一人一人のプレースピードを計測し、ファストプレーを促す予定で「他にもより良い方法がないか考えている」とのこと。

 スロープレー問題は今に始まったことではない。3月ザ・プレーヤーズ選手権の第2ラウンド、ローリー・マキロイ(北アイルランド)組は毎ホール待ち待ちで約5時間40分かかり「ツアーオフィシャルは何もしない。5時間はしょうがないとしてもそれ以上は良くない。ツアーはもっと厳しくペナルティを与えないと。それが(スロープレーを解決する)簡単な方法だと思う」とマキロイはコメントした。

 4月にはエドアルド・モリナリ(伊)が大胆な行動に。ハッサンII世トロフィの第3ラウンドが5時間30分もかかり、同選手は欧州ツアーメンバー以外には非公開とされている「スロープレーヤー・リスト」をツイッターで公開した。

 また、プレーの早いブルックス・ケプカ(米)は以前から公の場で堂々と意見していた。今年の全英オープン最終日、ケプカはスロープレーで有名なJ.B.ホームズ(米)と同組でラウンド。案の定、プレーが遅く「彼は自分の番まで何も準備していない。それがイライラする」とホームズを批判。今回も、最終日の朝にデシャンボーと話し合ったという。

 エディ・ペパレル(英)は「プレーイングパートナーを不快な思いにさせる。(デシャンボーは)自己中な奴だ」、2002年全米プロ覇者のリッチ・ビーム(米)は「これは終わらせなければならない。米男子ツアー、何もしないなら恥を知れ」とツイッターで投稿するなど大きな話題となっているスロープレー問題。これからどう改善していくのだろうか。

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