肉体改造で飛距離アップ ブライソン・デシャンボーを振り返り
更新日:2021/01/03 11:07
掲載日:2021/01/03 11:02
2020年のゴルフ界でもっとも注目された選手はブライソン・デシャンボー(米)だろう。
デシャンボーは2月のウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンから2020年をスタートさせると、新型コロナウイルスの影響でツアーが中断となるまでにWGC-メキシコ選手権で単独2位に入るなど出場4試合でトップ5を3度記録した。
中断中は肉体改造に取り組み、4月に自宅の庭の鳥かごでドライバーをマン振りをし、ボールスピード203mph(90m/s)を記録した時は大きな話題に。そして、ツアー再開後に出場した6月のチャールズ・シュワブ・チャレンジでは約10キロ増量した姿で登場した。
トレーニングの結果、7月のロケット・モーゲージ・クラシック、9月の全米オープンで優勝したのだがとにかく飛距離が異次元。条件が整えば400ヤード弱のパー4はデシャンボーにとってはパー3になった。12月のマスターズではメジャー2連勝とはならなかったが、ミドルホールで1オンを狙ったプレーは今でも印象に残っている人は少なくないだろう。
元々飛ばし屋の一人ではあったデシャンボー。大会によってはその日の平均飛距離が340ヤードを超えることもあり、松山英樹をはじめ、タイガー・ウッズ(米)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)らツアー仲間からもより一層注目される存在となった。
この先どのように進化していくか全く予想がつかないが、2021年も“ゴルフの科学者”らしい驚きのプレーでゴルフ界を盛り上げてくれるだろう。