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フォックスが今季2勝目「嬉しかった」 サッカーNZ代表の現地応援に感謝

更新日:2025/06/09 16:39
フォックスが今季2勝目「嬉しかった」 サッカーNZ代表の現地応援に感謝
4ホールに渡るプレーオフを制したフォックス(写真:Getty Images)

 

 ライアン・フォックス(ニュージーランド)が8日、米男子ツアーのRBCカナディアン・オープン(カナダ/TPCトロント at オスプリー・バレー ノースC)でサム・バーンズ(米)をプレーオフ4ホール目で下し勝利した。

 フォックスは最終18番パー5でバーディを奪い、クラブハウスリーダーだったバーンズに追いついた。勝負が決まったのは再び迎えた18番だった。「人生で最高のショットだった」と、3番ウッドで放った残り258ヤードの2打目はピンそばにピタリ。一方、バーンズも2オンに成功したものの、無念の3パット。フォックスが2パットで沈め、1か月前のワンフライト・マートルビーチ・クラシックに続く優勝を飾った。

 会場には男子サッカー代表の選手たちも応援に駆けつけた。前夜に開催された親善試合でコートジボワールを下した勢いそのままに、フォックスの背中を押した。「みんなの応援が本当に嬉しかった。ああいう瞬間を一緒に分かち合えるのは特別だ」とフォックスは笑顔を見せた。

 その血には、ニュージーランドのスポーツの魂が流れている。父は元オールブラックス(ラグビー代表)、祖父はクリケット代表という由緒ある家系だ。「父から教わったのは『努力は才能を超える』ということ。結果がどうであれ、やりきったと思えるかどうか。それが全てなんだ」。フォックスは、自らの信念とルーツを胸に秘め、勝利を手繰り寄せた。

 勝利の夜、フォックスが望むのは派手な祝杯ではない。「まずは子どもたちを寝かしつけて、それから静かに赤ワインを一杯」。その言葉の端々に、家族を愛する父親としての素顔も垣間見せた。

 次戦は12日からの全米オープン(ペンシルベニア州/オークモントCC)。遅咲きの38歳がメジャー初制覇を目指す。

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