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スコットは「79」と崩れ12年ぶりのメジャーVならず「挽回できなかった」

更新日:2025/06/16 15:14
スコットは「79」と崩れ12年ぶりのメジャーVならず「挽回できなかった」
12位タイで終えたスコット(写真:Getty Images)

 

 15日、全米オープン(ペンシルベニア州/オークモントCC)最終日。強風と豪雨により、リーダーボードは激しく変動した。最終組から優勝を狙ったアダム・スコット(豪)も、その厳しい自然条件に呑まれた一人だった。

「今週はあまりフェアウェイを外していなかったが、今日はけっこう外してしまった。その代償を大きく払った。そこから挽回できなかった」と結果は「79」。通算6オーバー12位タイと12年ぶりのメジャー優勝とはならなかった。

 強い風が吹き荒れ、フロントナインから選手たちは苦戦を強いられた。「とにかく、コンディションが本当に厳しかった。今週で一番の強風で、前半は特に苦しかった」と振り返る。

 さらに午後には豪雨が追い打ちをかけ、コースコンディションは一層悪化。「水浸しになって、ボールコントロールがすごく難しくなった」と、足場の不安定さや芝の水分量の変化が、スイングやショットに影響を与えたという。

「中断前の方が気分は良かった。中断明けも悪くはなかったが、そこからティーショットが全部右に出てしまって、それが致命的だった。ほぼ回復不能だった」

 それでもスコットは最後まで全米オープンらしさを感じていたという。「こういうことはよく起きる。雰囲気はちょっと変わるし、リズムにも影響する。残念ながら、コースはもうこれ以上水を吸収できる状態じゃなかった。そのコンディションにうまく対応できなかった」

 優勝争いの最終日で崩れるという悔しい結果になったが、スコットの言葉にはメジャーを戦い抜いた者の誇りと、過酷なオークモントへの敬意が滲んでいた。

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