今季2勝のキャメロン・ヤング、すでに「飛ばないボール」を使用か
飛距離規制を巡り、新たな議論が巻き起こっている。
米ゴルフチャンネルは12日、キャメロン・ヤング(米)が使用しているボールが、将来的に導入予定の新基準でも適合となる可能性が高いと報じた。事実であればヤングはすでに「飛ばないボール」を使用し、米ツアーで今季2勝を挙げていることになる。
R&A(全英ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)は2023年12月、飛距離を抑制するために新規制を導入すると発表。ヘッドスピードや打ち出し角などのテスト条件が厳格化され、米ツアー選手の場合、ドライバーの平均飛距離は13~15ヤードほど落ちると予測されている。
しかし、ヤングは昨年7月のウィンダム選手権から、新基準下でも適合する可能性が高い「タイトリスト プロV1x ダブルドット」を使用しているが、飛距離は導入前後で大きく変わっていないという。
ヤングはそのウィンダム選手権でツアー初優勝を飾ったほか、今年のザ・プレーヤーズ選手権では375ヤードのビッグドライブを記録した。
このボールは本来、新基準対策ではなく、スピン量を減らすために開発されたものだった。報道によると、新基準適合ボールの影響は個人差があるという。ヤングのようにスピン量が多い選手は初速・飛距離ダウンが小さい一方、スピン量の少ない選手は影響を受けやすいとされる。
また、アダム・スコット(豪)は試験的に新基準適合ボールを使用したときに、「飛距離は約2ヤードしか落ちなかった」と証言。「R&AとUSGAは、現在の方法では期待する結果を得られないかもしれない」と懸念を示している。
さらに、米ツアー6勝のルーカス・グローバー(米)も、「僕らは単純に『最も飛ぶボール』を使っているわけではない。総合的な性能を重視している」とコメント。多くのツアープロは単純な飛距離よりも、打感やコントロール性能を優先しているという。
選手たちの間では、規制するのであればドライバーのヘッドサイズやシャフト長を見直すべき、あるいはプロとアマでルールを分けるべき、といった声も上がっている。
飛ばしを巡るゴルフ界の議論は、今後さらに加熱しそうだ。