ネリー・コルダ「まるで夢の中」 悲願の全米Vで今季の勝率50%
世界ランキング1位のネリー・コルダ(米)が全米女子オープンで悲願の初優勝を果たした。
7日、カリフォルニア州のリビエラCCで行われた最終ラウンド、コルダは2アンダー「69」で回り、通算8アンダー。チャーリー・ハル(英)とギャビー・ロペス(メキシコ)を1打差で振り切り、自身4度目のメジャータイトルを獲得。4月のシェブロン選手権に続くメジャー連勝、今季4勝目、米ツアー通算19勝目となる勝利だった。
優勝は最後の最後まで確定しなかった。17番パー5で約3メートルのバーディパットを沈めたコルダは単独首位に浮上。迎えた最終18番では約288ヤードのドライバーショットを放ち、残り約149ヤードのセカンドを約10メートルにつけた。
バーディパットを慎重に寄せて残り約80センチ。しかし優勝を決めるパーパットはカップの左縁に当たり、一度は外れるかに見えた。ボールはカップの縁を半周近く回りながら、最後に吸い込まれるように落下。コルダは思わず口元を手で覆い、信じられないという表情を浮かべた後、安堵の笑みを見せた。
「まるで夢の中にいるようです。みなさんが応援してくれる中で、この勝利がどれほど大きな意味を持つのか言葉では表現できません」
大会は強風の影響もあり大混戦となった。最終日には首位から2打差以内に7人がひしめき、終盤には4人が首位を分け合う展開に。しかし、バックナインでボギーを打たなかったのはコルダだけだった。
この日、コルダは3バーディ、1ボギー。派手なゴルフではなかったが、終始冷静さを保ち続けた。その精神的な成長こそが、今季の好調を支えている。
2025年は勝利のないシーズンに終わったが、オフ期間に自身のメンタル面を見直した。今季は浴室の鏡にポジティブなメッセージを書いた付箋を貼り、自分に言い聞かせる習慣を続けているという。
最終日に自分へ送った言葉について聞かれると、コルダは「何が起きても受け入れる。ただ100%を尽くすだけ」と答えた。
その言葉通りだった。初日は2オーバーと出遅れ、首位に7打差をつけられていた。しかし、その後は「67」「67」「69」とスコアをまとめ、今大会史上最大タイとなる「初日7打差からの逆転優勝」を達成した。
大会期間中には、初日に履いていたNBAのレブロン・ジェームズから贈られた特注ナイキシューズを途中で履き替える場面もあった。それでも動揺することなく立て直し、週末にかけて圧巻のプレーを披露した。
今季はここまで8戦4勝、2位3回、8位1回とトップ10を外していない。また、今回の優勝でLPGA殿堂入りポイントは25となり、資格獲得に必要な27ポイントまであと2ポイントに迫った。
そして、2026年シーズンにはまだ3つのメジャー大会が残されている。「まるで夢のよう」と語ったコルダ。その夢の続きを、ゴルフ界全体が見守ることになりそうだ。