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ゴルフ工房店長が解説!|ゴルフクラブのメンテナンス方法

更新日:2023/08/22 10:46
ゴルフ工房店長が解説!|ゴルフクラブのメンテナンス方法

 

ゴルフを楽しむにはクラブがとても重要ですが、その性能を保つためにはメンテナンスが欠かせません。 クラブの寿命を延ばし、最高のショットを可能にするメンテナンスのポイントを詳しく解説していきます。

目次

メンテナンスが必要な理由

メンテナンスのメリットをご紹介します。

■最良のパフォーマンス
クラブ性能を最大に発揮するにはフェース、グリップ、シャフトなどが適切な状態にあることが重要です。

■飛距離と精度の向上
クラブの汚れや傷はインパクト時に影響を及ぼす可能性があります。綺麗で傷のないクラブは、飛距離アップだけでなく方向性も高めます。

■コスト削減
メンテナンスを怠るとクラブが早く劣化する可能性があります。定期的なメンテナンスをすることで新しいクラブを購入しないで済みます。

■自信の向上
メンテナンスをすることで愛着が湧きます。クラブを相棒と思うことでスイングにも良い影響を与え、プレイの満足度を高めます。

グリップのメンテナンス方法

グリップに付着した手の油分や汚れを放置するとグリップの滑りや硬化に繋がります。こまめにお手入れをすることで最大のパフォーマンスを発揮できます。

また、グリップは消耗品ですので1年~2年程度、または50回のラウンドで交換をお勧めします。


■用意するもの
台所用スポンジ・中性洗剤、タオルまたはキッチンペーパー

①グリップを流水で軽く流したあと、薄めた中性洗剤を含ませたスポンジで洗う。
②洗剤を流水で洗い流し、乾いたタオルもしくはキッチンペーパーで水分を拭う。
③風通しの良いところで陰干しする。


POINT
グリップエンドにティや差しマーカーを刺して下巻きテープに穴をあけてしまった方は、シャフト内部に水が入りますので流水洗いは避け、薄めた中性洗剤を含ませたタオルで拭くなど工夫してみてください。
樹脂系グリップは水をはじく性質を持っているので干し時間が短縮できます!

フェース面のメンテナンス方法

溝に噛んだままの砂や土はクラブの飛距離・スピン性能に影響します。フェースに傷が入る要因にもなりますのでこまめに掃除しましょう。


■用意するもの
使用済み歯ブラシ・メラミンスポンジ(激落ちくんなど)


①流水で流しながら歯ブラシで汚れを落とす。


before
after

POINT
油性ペンのインクがついていても水を含ませたメラミンスポンジでこすれば簡単に落とせます!

クラウン(ヘッド上部)のメンテナンス方法

テンプラのボール跡・汚れ・・・そのままにしていませんか?

アドレスして視野に入るクラウン部がピカピカだと気持ちいいですよ!
汚れを付きづらくさせる効果もあるセラミックポリッシュが大活躍!


■用意するもの
セラミックポリッシュ・乾いた柔らかい布
※今回セラミックポリッシュは「汚れとりつや之助」を使用


①セラミックポリッシュを5㎝程度布に出し、柔らかい布でツヤが出るまで磨く。


before
after

POINT
布は手にはめられる軍手や、片一方だけなくなったり穴が開いたりして履かなくなった靴下もオススメ!磨いた後は捨てるだけ!「汚れとりつや之助」はコンパウンドが入っていないのでクラブに傷がつきにくいです。

ソール(ヘッド下部)のメンテナンス方法

ティや芝で擦れて意外と汚れるソール部も、ピカピカにしてしまいましょう!

■用意するもの
セラミックポリッシュ・乾いた柔らかい布
※今回セラミックポリッシュは「汚れとりつや之助」を使用

①クラウンと同様、セラミックポリッシュで磨く。

before
after

POINT
人工芝やマットが擦れて張り付いた緑色の頑固な汚れは、熱めのおしぼりや蒸しタオルで拭くと綺麗に取れます!

シャフト(カーボン)のメンテナンス方法


■用意するもの
セラミックポリッシュ・乾いた柔らかい布
※今回セラミックポリッシュは「汚れとりつや之助」を使用


①セラミックポリッシュを2cm程度布にとり、同様に磨く。

シャフト(スチール)のメンテナンス方法

サビ/汚れとりクリーナー、防錆潤滑スプレーの強力コンビでクリーニングと防サビ!

サビたシャフトは折れの原因にもなりますのでしっかりケアしていきましょう。


■用意するもの
サビ/汚れとりクリーナー、防錆潤滑スプレー・布2枚
※今回サビ/汚れとりクリーナーは「さびとりつや之助」、防錆潤滑スプレーは「KURE5-56」を使用


①サビ/汚れとりクリーナーを布に少量出し、磨く。
②防錆潤滑スプレーを違う布に一瞬吹きつけ、薄くのばすように磨く。


before
after

POINT
軽度の汚れならセラミックポリッシュで充分落とせます!
「さびとりつや之助」はコンパウンドで傷が入りますので、カーボンのシャフトやヘッドには使わないでください。

アイアンヘッド(サビがある場合)のメンテナンス方法

サビついて使わなくなってしまったウェッジなどはありませんか?

ひと手間加えてやると売るときに高い査定額がついたり、愛着を持って使えるようになりますよ!


■用意するもの
サビ/汚れとりクリーナー・防錆潤滑スプレー・布2枚
※今回サビ/汚れとりクリーナーは「さびとりつや之助」、防錆潤滑スプレーは「KURE5-56」を使用


①サビ/汚れとりクリーナーをソールに直接出す。(多めに出す)
②しっかりと布で磨き上げる。
③刻印や溝に残った液体は綿棒で拭くか、水洗いで取り除き、乾拭きする。


before
after

POINT
仕上げに防錆潤滑スプレーで薄く拭くとサビ防止に!
ただしスピン量に影響が出るのでフェース面以外を拭きましょう。

細かい箇所は綿棒にサビ/汚れとりクリーナーを含ませて擦りましょう。
小さなサビなら消し去ってピカピカに!

before
after

まとめ

クラブのメンテナンスはプレイの向上やクラブの寿命延長に繋がり、より楽しいゴルフ体験を提供する重要なステップです。
気持ちよくラウンドをするためにも、ゴルフへ行った際にはクラブのメンテナンスをしてみてください!


著者プロフィール

徳永 美樹
福岡ゴルフ工房 店長。
ゴルフウエア販売・ゴルフバー店長を経験。ジャンボ尾崎を弟弟子に持つベテランクラフトマン福留義次に師事。

■福岡ゴルフ工房

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