LIVゴルフ組も来年のマスターズは出場可能に
サウジアラビアの政府系ファンドが支援し、PGAツアーと対立するLIVゴルフでプレーした選手たちも、来年のマスターズ(2023年4月6~9日/米ジョージア州/オーガスタ・ナショナルGC)には出場できる見通しとなった。
20日、オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長は声明を通じ、「2023年のマスターズトーナメントには従来の基準で出場資格を持つ選手を招待する予定です。残念ながら、最近の動きによって本来の価値観や先人たちの築いた意義深いレガシーが消えつつあり、男子ゴルフ界は分断されてしまいました。今の状況には失望していますが、私たちは4月に一流のゴルファーたちが一堂に会するという伝統を尊重することに集中しています」とコメントを発表した。
LIVゴルフへは今年、フィル・ミケルソン(米)、バッバ・ワトソン(米)、ダスティン・ジョンソン(米)、パトリック・リード(米)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南ア)とかつてグリーンジャケットに袖を通した歴代王者に加え、キャメロン・スミス(豪)、ブライソン・デシャンボー(米)、ブルックス・ケプカ(米)と近年のメジャーチャンピオンも続々移籍した。
さらに昨季のフェデックスカップランクで上位30位内に入ったホアキン・ニーマン(チリ)のほか、エイブラハム・アンサー(メキシコ)、テイラー・グーチ(米)、ハロルド・ヴァーナーIII(米)、ジェイソン・コクラック(米)、ケビン・ナ(米)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)も今のところ出場資格が得られる世界ランキングトップ50位内をキープしている。
一方でリドリー会長は、「過去にもお伝えしていますが、私たちは毎年、あらゆる側面からからトーナメントを観察しています。将来のトーナメントの招待基準や修正については4月に発表します」とも記しており、LIVゴルフの選手たちが2024年以降のマスターズに出場できるかは不透明な状況だ。