PGAツアー、2028年から「2部制」で昇降格制度採用 会見にはウッズも登壇
23日、PGAツアーは2028年シーズンから新たな競技モデルを導入すると発表した。ツアー改革を検討するフューチャー・コンペティション委員会からの提言を承認し、ツアーを「チャンピオンシップ・シリーズ」と「チャレンジャー・シリーズ」の2部制に再編。サッカーのリーグ戦のような事実上の昇降格制度が採用されることになった。
会見には、2027年からコミッショナーも兼任することとなったブライアン・ロラップCEOと、フューチャー・コンペティション委員会の会長を務めるタイガー・ウッズ(米)が登壇。ウッズにとっては、3月下旬に飲酒または薬物の影響下での運転(DUI)容疑で逮捕されて以来、初めての公の場となった。
2月から8月にかけて行われる「チャンピオンシップ・シリーズ」は、世界最高峰の選手たちがしのぎを削る上位カテゴリーとなる。ザ・プレーヤーズ選手権、メジャー、ザ・プレジデンツカップやライダーカップなどを含む年間23~24大会で構成される。
レギュラー大会の平均フィールドは120人。最低賞金総額は2,000万ドルで、予選カットあり(第2ラウンド終了時点で65位タイまで)の72ホールのストロークプレーで争われる。
出場資格も厳格化される。年間ポイントランキング上位90人のみが翌年の出場権を維持でき、それ以外の選手は下位カテゴリーとなる「チャレンジャー・シリーズ」への降格対象となる。
「チャレンジャー・シリーズ」は、「チャンピオンシップ・シリーズ」への昇格を目指す選手たちの舞台となる。年間20大会以上が開催され、平均フィールドは144人。最低賞金総額は400万ドルで、こちらも予選カットあり(第2ラウンド終了時点で65位タイまで)の72ホールのストロークプレーで争われる。
昇格条件は、シーズン複数回優勝または年間ポイントランキング上位20人入り。これにより、「チャンピオンシップ・シリーズ」からの降格組と「チャレンジャー・シリーズ」からの昇格組が毎年入れ替わるシステムが構築される。
また、シーズン終盤戦の制度も刷新される。最終戦のツアー選手権は開催コースを固定せず、PGAツアー未開催コースを含む名門コースを巡回する方式へ変更されるほか、競技形式も従来のストロークプレーからマッチプレーへと改められる。
秋季スケジュールには、DPワールドツアーとの戦略的提携の一環として共同開催大会が組み込まれる見通し。さらに、翌年の「チャンピオンシップ・シリーズ」出場権獲得へ向けたラストチャンスとなる米国内シリーズや、Qスクールも引き続き実施される。
ウッズは、「この取り組みは限られた選手や個人のためではなく、次世代のファンや選手のために可能な限り最強な形のPGAツアーを設計する為のものです。委員会は創設当初から、ファンにより良い体験を提供することと同時に、PGAツアー、選手、パートナーの長期的成功と安定を支えるモデルを構築することに重点を置いていました」と説明。
また、ツアー通算30勝を誇るローリー・マキロイ(北アイルランド)もコメントを発表し、「ここ数年、ゴルフ界は不確実性と分断の時期を経験してきましたが、それは選手にとっても、ファンにとっても最善のものではありませんでした。このスポーツの未来に興奮しています」などと、新たな競技モデルの導入を支持している。
これまで課題とされてきた「トップ選手同士が同じ大会に出場しない」という状況を改善し、年間を通じてスター選手同士の対戦機会を増やすことを目指しているPGAツアー。2028年の本格始動に向け、大会構成などの詳細は順次発表される予定だ。