my caddie 編集部です。
先週の
ウェルズ・ファーゴ選手権を見ていて、
ヘンリック・ステンソン選手がスイングをする前に行う動作が気になり、調べた結果、「フォワードプレス(Forward Press)」という動作だと分かりました。
簡単に説明するとフォワードプレスとはスイング始動の前に少し反動をつけ、滑らかにスイングをするために勢いをつける動作。始動を簡単にするという意味では、ジャンプするときに両膝を曲げる、野球の打者ではバットを揺らしながら待つなどの動作がフォワードプレスに近いです。
35秒あたりのアイアンスイングを見ると、ステンソン選手は始動前に少しハンドファーストになる動作をしています。クラブを「前に(フォワード)押して(プレス)」います。
イメージは「ゆりかご」です。体重を左サイドにほんの少しかけてから、反動で右サイドに体重をもっていき、スイングをしやすいようにしています。
上記の動画は
アレクサンダー・ノレン選手です。5分25秒あたりのスイングを見ると、ステンソン選手と同じような動作を取り入れています。スウェーデンではジュニアの頃からフォワードプレスを取り入れるように指導されているのかもしれません。
ダスティン・ジョンソン選手もフォワードプレスを取り入れています。意識して取り入れている選手もいれば、自然にフォワードプレスになっている選手もいます。どちらにしろクラブを押す動作がスイングを始めるキッカケとなっています。
また、ワッグル、足をバタバタさせてリズムを取ったりすることでも始動のキッカケを作ることができます。
ワッグルと言えばジェイソン・ダフナー選手ですね。ワッグルすることで手首や腕の緊張がほぐれるのでスムーズに打てるということだと思います。
よくゴルフは「静」から「動」のスポーツと言われますが、実際は「動」から「動」のスポーツです。
松山英樹選手のスイングを見ると「静」から「動」と思えますが、構えてからクラブヘッドを微妙にトントンとしながら、始動するキカッケを作ってからスイングしています。
「どうやってスイングを始めたらいいか分からない」という方はフォワードプレスを含め、ワッグルなど、どこか体の一部を揺らす、動かしながらクラブがスムーズに上がる動作を見つけてみたらいかがでしょうか。