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ドライバーだけがテーラーメイドで満足? メディア試打会レポート

更新日:2021/04/20 17:36
ドライバーだけがテーラーメイドで満足? メディア試打会レポート

 

my caddie 編集部です。

先日、テーラーメイドのメディア向け試打会が千葉のゴルフ場で行われたので、参加してきました。

最新の「SIM2」シリーズ(ドライバーからアイアンまで)はもちろん打たせて頂きましたが、メインはボール、パター、ウェッジ。特にテーラーメイドがこれから推していきたいのはボール(TP5、TP5x)との事でした。

何故かというと、ドライバーやフェアウェイウッドの日本での販売シェアが35%なのに対し、ボールは5%と他の主要メーカーと比べても低いため。

欧米では二桁以上のシェアパーセンテージを誇るテーラーメイドのボールですが、日本ではあまり浸透していないの現実。 また、興味深い事に契約プロのダスティン・ジョンソン、ローリー・マキロイ、コリン・モリカワらの使用ボールを知らないゴルファーが多いとのこと。

これは少なからずタイガー・ウッズがブリヂストンのボールを使用していることや、「プロが使うボールと言えばタイトリスト(シェア数トップ)」という概念が影響しているかと思います。


TP5・TP5x



新発売となる3代目「TP5」「TP5x」は10年ぶりに新設計のディンプルパターンを投入。空気抵抗を抑えるためにディンプルを浅くしたことで、最高到達点までのボールの減速が緩やかに。最高到達点が少し前になることで3-5ヤードのキャリーアップが望めるとの事でした。

2モデルを分けるなら「TP5」がスピン系、「TP5x」が飛び系なのですが、とあるプロは「TP5xは飛ぶけどスピン量がもう少し欲しい」という理由で「TP5」を使っていたそうです。

そこで今回は、「TP5」には反発性の高いコアを使い飛距離アップを、「TP5x」にはよりソフトなウレタンカバーを使いサイドスピンの増加を、ある面、相反するような仕上がりになっています。



こちらは視認性に優れたイエローウレタンカバーの「TP5」「TP5x」。以前は、ホワイトカバーの上にイエローを塗っていたので、塗装が取れて白い部分が露出することもありましたが、今回はウレタンカバー自体がイエローなので剝がれる心配はありません。



これはリッキー・ファウラーがデザインを監修した「TP5 pix」「TP5x pix」。オレンジと黒のコントラストを配合する事により、目標方向に正しく構えられるという効果があります。



3代目となる「TP5」「TP5x」ボールは2021年4月9日から発売されますが、日本での認知度を上げるために、マキロイが日本語で「TP5でぶっ飛ばせ」とアピールするCMが流れる予定です。また、某ゴルフショップで大々的なキャンペーンも実施され、非売品のシールがもらえたり。



お試しで頂いたボールには「ドライバーだけが、TaylorMadeで満足か?」とプリントされています。これは「テーラーメイドのドライバーにはテーラーメイドのボールが一番合う」という意味です。

実験結果は、23日に公開となった「【NEW TP5/TP5x 実証動画】テーラーメイドのドライバーには、TP5/TP5xが一番飛ぶ。」で明らかになっています。



A社、B社と比べると、TP5が一番距離が出て最高到達点が最も高く、キャリーで4〜6ヤードくらい飛んでいるという結果に。となるとウッズがテーラーメイドのボールを使ったらどうなるか気になりますね…。


HI-TOE RAW WEDGE



ウェッジは「HI-TOE WEDGE」のフェースからメッキを除いたモデル「HI-TOE RAW WEDGE」を試打しました。フェースからメッキを除く事でフェース面の摩擦が増えるので、結果的にスピン性能が上がるというからくりです。



ハイ・トゥにするだけで、スピンのかかるエリア(HI SPIN AREA)が広がるのでアマチュアにも使いやすいです。また、ソールはスタンダードバウンス(SB)、ローバウンス(LB)、ビッグフット(BF)と3種類あり、特にビッグフットはどんな状況下でも抜けが良いという「お助け」的な役割をしているのでアマチュアにもおススメです。



56度以上はフルスコアライン。どこに当たってスピンがかかるため、フェース開いて使うような場面(バンカーなど)では特にその威力を発揮します。なお、56度未満はフルショットで使用することも多いため、フルスコアラインにはなっていません。



石坂友宏選手のデモンストレーション。旧作と新作ウェッジで濡らしたボールを打ってスピン量を測るというもの。旧作で打った時のスピン量は約5,300rpmでしたが、新作は約9,300rpmと倍近く違うという結果に。新作で普通のボールを打った時のスピン量が約10,000だったので、新作のスピン性能の高さがうかがえました。


Spider EX・SR





「Spider EX」は3つのドットと2本のラインにより、ターゲットに対して真っすぐアドレスすることができ、パットのラインをイメージしやすい設計に。また、素材の異なるウェイトがトゥ、ヒール、前方、後方の4か所に配置されているので非常に安定感があります。



「Spider SR」はソールと後方に素材の異なるウェイトが配置されており、非常に慣性モーメントが高い仕上がりに。また、角型の軽量アルミニウムヘッドが採用されたことも大きな特徴です。



「PURE ROLL(ピュアロール)」により綺麗な順回転でボールが転がってくれるのですが、今回のモデルは当たる面が広がったため、ミスヒットにより強くなっています。また、テーラーメイドとしては初めてTPUとアルミニウムのマルチマテリアルインサートが採用されました。



シャフトは「FLUTED SHAFT(フルーテッドシャフト)」といい、黒い部分があることでシャフトの剛性感を感じられるという不思議な仕組みでした。構えやすく、綺麗に転がり、安定感がある、スパイダー史上で最も個人的には良い感触を得たパターです。


まとめ

試打した中で違いを特に感じたのはボールでした。ウェッジとパターと比べても、最も気軽に試す事のできるギアなので、発売されたら是非、試してみて下さい。特にテーラーメイドのドライバーを使用している方は「TP5・TP5x」ボールがマッチすると思いますよ!

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