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人気軽量シャフト「VANQUISH」にゴルフ5専用モデルが登場 ヘッドスピード40m/sのゴルフライターが試打検証

更新日:2025/04/25 11:51
人気軽量シャフト「VANQUISH」にゴルフ5専用モデルが登場 ヘッドスピード40m/sのゴルフライターが試打検証

 

「Diamana」「TENSEI」などでおなじみのシャフトメーカー、三菱ケミカル。そんな同社の人気軽量シャフトブランドが「VANQUISH(ヴァンキッシュ)」です。そのVANQUISHに、新たにゴルフ5専用モデルが加わりました。そこで早速、ゴルフライターでYouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」でも”天の声”を担当する芥川順哉さんに試打・検証して頂きました。

ヘッドスピード40m/s以下にドンピシャなシャフトが登場

ヘッドスピードは40m/sピッタリ


2025年4月初旬、アルペングループのゴルフ5から気になるプレスリリースが届きました。

「ゴルフ5と三菱ケミカルが共同開発! オリジナルシャフト『GOLF5 VANQUISH』誕生」

VANQUISHといえば、人気の軽量シャフトブランドです。私自身、ヘッドスピードが40m/sで、普段から40g台のシャフトを愛用しているので、まさに私自身がターゲットゴルファーになります。うーん、これは気になる。

資料や特設サイトによると、今回発売されるのは、しっかり叩いて飛ばしたい人向けの「Blue」と、シャフトのしなりを使って飛ばしたい人向けの「Red」の2機種。それぞれに硬めの「1」と軟らかめの「2」というフレックスが用意されています。

メーカーの純正シャフトは、ある程度万人向けに設計されているため中庸な性質になりがちなものですが、あえて両極端な性質にして純正シャフトでは物足りないという人を狙いたいという意図がうかがえます。

というわけで、今回、2025年4月25日に発売される新シャフトをゴルフ5 フラッグシップストア トレッサ横浜店にて試打してきました。

まずはマイクラブでウォーミングアップ。すると、その様子を見ていた、今回フィッティングを担当して下さった同店所属のクラブフィッターの菊池さんが「芥川さんにはRedが合いますね」と看破。Red-1を手渡されました。

ドンピシャだったRED-1


ワッグルしてみると、軽量シャフトにありがちなフニャフニャ感、頼りなさ感は皆無。それもそのはず、資料を見るとRed-1の振動数は240cpmあります。一般的なメンズモデルの純正シャフト、Sフレックスの振動数は220~230くらいなので、1フレックスくらい硬いことになります。

しかし、実際に素振りをしてみると、トップでシャフトに負荷のかかるタイミングで、しっかりとしなってくれるのが分かり、とてもタイミングが取りやすい。

打ってみたところ、1球目からナイスショットを連発! 私自身、一応ゴルフライターをしている身として自分のクラブは完全に自分仕様にチューニングしているのですが、それでも、マイクラブと遜色のない飛距離とマイクラブ以上の安定感(左右の曲がり幅の小ささ)を記録しました。

数値的には、スピン量は2000~2400回転くらいで、飛距離も240~250ヤードで安定していました。これはヘッドスピード40m/sとしてはほぼMAXに近い数値だと思います。

また、手元側が軟らかいシャフトの割に球が上がりやすく感じました。今回の試打クラブは45.5インチで、マイクラブは45.75インチ。本来なら長いクラブのほうが弾道が高くなりやすいのですが、Red-1の試打クラブのほうが弾道が高くなりました。

Redの印象は、いい意味で仕事をしない、動き過ぎないシャフトだと感じました。タイミングが取りやすいので、同じタイミングでスイングができ、スイングの再現性が高まります。資料にも「スイングリズムが安定している方におすすめ」とありました。明日コースに持って行っても使えそうな手応えです。

タイミングが合うからフィニッシュも取りやすい

スイングとヘッドの相性も見てくれるのはゴルフ5ならでは


フィッティングだったらこれで終わり! なのですが、今回は取材。というわけで、Blueも試打します。

手渡されたBlue-1を装着したクラブは、Red-1以上にしっかり感を感じます。資料によると振動数は255。これは一般的なドライバーなら50gから60g台のシャフトのSRからS相当の硬さです。

素振りをしてみると、Redよりも先端が動き、走る感じがします。先端がしなる分、ワッグルしたときのような硬さをスイング時には感じません。なので、いわゆる棒のように硬いシャフトを振ったときに感じる振りにくさはありませんでした。

しかし、実際に打ってみたところ、私の場合、インパクト時にボールがフェースの下部に当たってしまって弾道が低くなり、スピン量が増えて飛距離は落ちてしまいました。

菊池さんによると、「大慣性モーメントヘッドの場合、ヘッドの後端が重いのでインパクト時にフェースが上を向きやすい。芥川さんのようなスイングでBlueのような先調子のシャフトを使うと、その動きが助長されてしまうため、このような現象が起きたのではないか」と解説。

そこで試しに、比較的浅重心のヘッドに交換して試してみたところ、ショット芯を食い始め、先ほどのRedと同等の飛距離・スピン量を記録。しかし、残念ながら私の技量では、左右に球がばらけてしまう結果となりました。

一般的にはBlueのような先調子のシャフトのほうが球が上がりやすいと言われていますが、スイングによっては逆の結果になってしまうこともあるようです。

このように、実際のスイングとの相性を見ながらシャフトやヘッドを選んでもらえるのも、ゴルフ5でフィッティングできる、ゴルフ5専用モデルのメリットと言えます。

2モデル打った感想は、RedにしろBlueにしろ、これまでの40g台のシャフトにはあまりなかったしっかり感が備わっているのが魅力。ヘッドスピードは40m/s以下でも、これまでのシャフトに物足りなさを感じていた人にはハマるシャフトなのではないかと思いました。

ドライバー購入時に最初からこの「GOLF5 VANQUISH」を装着できるのは、キャロウェイ、ダンロップ、ブリヂストン、ヤマハ、オノフ、プロギア、マジェスティ、ミズノ(順不同)のドライバーとなっています。これらのメーカーの中に気になるドライバーがある方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

現在、お得なキャンペーンを展開中(5月26日まで)とのことなので、お早めに!

■取材協力
ゴルフ5 フラッグシップストア トレッサ横浜店
(神奈川県横浜市港北区師岡町700番地 トレッサ横浜北棟3階)
TEL:045-542-6370

クラブフィッターの菊池正和さん
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