フォーティーンから4年ぶりにドライバーが登場 一人一人に合ったクラブヘッドで飛ばす?
フォーティーンから、約4年ぶりとなる新型ドライバーが、この秋に向けて発売されることが明らかになりました。今回の新作は、2021年に発売された「GelongD DX-001」と比べ、技術面や設計面で進化を遂げ、個々のプレーヤーのスイング特性に合わせた、最適なクラブヘッドが採用される点が大きな特徴となっています。
DX-001は、ヘッドの質量が約180グラム、標準シャフト長が46.75インチまたは47.75インチというモデル。
一般的に、長尺ドライバーはスイングプレーンを大きくし、インパクト時にシャローな入射角でボールにパワーを伝えるメリットがある一方、慣性モーメントが大きくなることでクラブ全体が重たく感じられ、振りにくくなるというデメリットがありました。
こうした課題を解決するため、DX-001はヘッド重量を軽くしたのです。ヘッドの軽量化により、長尺シャフトを装着しても従来と変わらない振りやすさが保たれ、ヘッドスピードのアップが期待できるようになってました。また、ライ角やロフト角、バランスといったショットに大きく影響するところは、スリーブとウェイトの組み合わせにより、細かく調整できる機能が付いていました。
今回の新作ドライバーは、DX-001の後継ではありません。取材時にサンプルとして用意して下さったクラブヘッドは5種類。最終的には4種類に絞られるそうです。
標準のコアモデルに加え、ボールをしっかり捕らえる感覚を追求したモデルや、スピン量を抑え直進性を高めるロースピンモデルなど、今のゴルフ市場で求められる多様なニーズに応えるラインナップが展開される見込みです。これにより、ゴルファーは自分のスイングやショットの特性に合わせて、最も適したドライバーを選択できるようになると考えられます。
従来のDX-001では、ヘッドの軽量化と長尺シャフトによる飛距離アップを狙う感じでしたが、新作ドライバーは「一人一人にフィットする」ことをコンセプトに、スイングのタイプをインサイドアウト、アウトサイドイン、アッパー、ダウンという大まかな4パターンに分け、それぞれに最適なヘッド形状を実現するための設計が進められています。
この仕組みにより、理想的な打ち出し角や適正なスピン量が得られ、結果として最適な飛距離やコントロール性能が引き出されることが期待されます。ライ角やロフト角など調整可能な組み合わせは無数に存在し、微細なチューニングを通して、自分だけのセッティングを見つけ出す楽しみも広がりそうです。
また、飛距離アップのために一般的に重視される「反発係数を上げること」も、新作ドライバーの開発においては重要な要素なのですが、R&Aのルール規制が厳しく、上限は決まっています。すでに各メーカーが上限ギリギリを攻めているため、そこでの差はあまり生まれません。
そこでフォーティーンは、反発係数以外の要素、例えばクラブヘッドの形状、重心位置、シャフトとの相性など、多角的な視点から最適化を図ることに注力。最新の解析技術やシミュレーションを駆使し、実際のスイングデータに基づいた科学的なアプローチが採用されることで、従来の試行錯誤に依存しない精度の高い設計が実現されています。
「クラブは美しくなければならない」という創業以来のポリシーのもと、デザイン面でも、伝統的なフォルムと現代的なエッセンスが融合され、機能性だけでなく美しさも兼ね備えた仕上がりに。個人的には、クラウンが反射しないカーボン素材というところが好みです。
まとめると、クラブヘッドを選んだら、スリーブとウェイトで細かく調整することで、どれかしらがマッチする。自分のスイングに合った打ち出し角や、適切なスピン量でボールが打ち出されれば、「適切な飛距離が出る」「もっと飛距離が出る」というのが、今回のドライバーの狙いかなと感じました。
より詳しいことは、フォーティーンの公式YouTubeをチェックしましょう!
■We Love Fourteen特集はこちら
https://mycaddie.jp/feature/329/index.php