PGA会長・明神正嗣氏「いくつになっても成長できる」 千歳ゴルフセンター創業60周年記念イベント
2026年11月3日の「ゴルフ練習場の日」、千歳ゴルフセンター(東京都世田谷区)にて創業60周年記念イベントが開催された。
同施設代表であり、公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)の会長も務める横山雅也氏による挨拶に加え、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)会長の明神正嗣氏が登壇。ゴルフの上達法や生涯スポーツとしての魅力について述べた。
イベントの冒頭、千歳ゴルフセンター代表の横山氏が登壇し、集まった来場者や地域住民へ向けて60周年の節目を迎えた感謝を述べた。
同施設は横山氏の父が創業し、ちょうど60年目の節目が11月3日のゴルフ練習場の日と重なる形となった。幼少期を祖師谷の街で過ごした横山氏は、地域に支えられてきた歴史を振り返りつつ、今回のイベントが練習場連盟とプロゴルフ界全体を盛り上げる架け橋となればと、企画への想いを語った。
続いて行われたトークショーでは、プレイヤーおよび指導者として長年活躍してきた明神正嗣氏が登壇。ユーモアを交えた軽快な語り口の中で、ゴルフ上達の本質に関する持論を展開した。
明神氏は、多くのゴルファーがフォームの形やボールを凝視することに意識を奪われがちである点に言及。
形にとらわれすぎず、手先の力みを抜いて身体全体や下半身のエネルギーを活かすことの重要性を指摘した。目に見える情報だけに頼らず、自らの身体の動きやクラブの重みを感じ取る感性を磨くことこそが、スイングの再現性を高め、飛距離や楽しさにつながると説いた。
また、動画やSNSを通じて多様なゴルフ理論を手軽に入手できる現代だからこそ、情報に振り回されない姿勢が不可欠であると強調した。
自身の技量や現状を客観的に受け止めたうえで、「信頼できる取り組みを迷わず継続すること」が上達への近道であるとし、鏡や動画を活用して自身のスイングを客観視しながら課題をクリアしていくプロセスの面白さを伝えた。
トークショーの後半では、年齢や性別を問わずに楽しめるゴルフ独自の魅力について深く掘り下げられた。
PGAが普及に力を入れる「PGAジュニアリーグ」におけるチーム戦の取り組みなどを引き合いに出し、ゴルフが持つ高い社会性について言及した。
年齢、性別、職業などの隔てなく同じフィールドでプレイでき、祖父母・親・子の3世代が共に感動を共有できるスポーツは他に類を見ないと語り、そのコミュニケーションツールとしての価値を再確認させた。
加齢に伴い飛距離や筋力が変化しても、アプローチやパターの精度、長年の経験に基づくコース戦略を駆使すれば、いくらでも若い世代と競い合うことができると説明。「いくつになっても成長できる」という実感が、ゴルフが生涯にわたり人生を豊かにする理由であると締めくくった。
トークショー終了後には、参加者を対象とした明神正嗣氏による特別レッスン会が限定開催された。
明神氏が打席に立った参加者一人ひとりのスイングを直接確認し、ワンポイントアドバイスを実施。トークショーで提示された下半身主導のスイングや、身体の感覚を重視したアドバイスを直接体感した参加者からは、その場での球筋の変化や長年の悩みの解像度が上がったことに対する驚きの声が多く聞かれた。
記念撮影と特別レッスン会を終え、熱気と笑顔に包まれた創業60周年記念イベントは盛況のうちに閉幕した。地域に根ざした練習場として60年の歴史を重ねた千歳ゴルフセンターは、今後もゴルフを通じた健康増進と地域コミュニティの活性化に貢献していく姿勢を示している。