山下美夢有、笹生優花がメダル獲りに挑む N.コルダは五輪連覇へ
4日まで開催されていたパリ五輪の男子ゴルフ競技では松山英樹が銅メダルを獲得したが、7日からはいよいよ女子の競技(ル・ゴルフ・ナショナル/6,374ヤード・パー72)がスタート。日本代表はともに23歳の山下美夢有と笹生優花が出場する。
昨年まで2年連続で国内ツアーの年間女王に輝いている山下は、今年は優勝こそないものの、14試合でトップ5入り9度(2位5回、4位1回、5位3回)と驚異的な安定感をキープ。また、シェブロン選手権で17位、全米女子オープンで12位、全米女子プロで2位を記録するなど海外メジャーでもその実力を発揮しており、初出場の五輪でもメダル争いに加わる力は十分にあるだろう。
一方の笹生は19歳だった2021年の全米女子オープンでメジャー初制覇を成し遂げると、同年にフィリピン代表として東京五輪(埼玉県/霞ヶ関カンツリー倶楽部 東コース)に出場し、9位タイを記録している。今年は5月の全米女子オープンで2度目の優勝を達成。その後の4試合で予選落ちが2度あるのは気がかりだが、持ち前の大舞台での強さでメダル獲りに挑む。
その2人の前に立ちはだかるのが、東京五輪金メダリストのネリー・コルダ(米)だ。現世界ランク1位の26歳は今年、5月半ばまでに5連勝を含む6勝とツアーを席巻。そこから3試合連続予選落ちと急失速するも、前戦エビアン選手権で26位タイと復調の気配もあるだけに、男子のスコッティ・シェフラーに続いて米国に金メダルをもたらすことができるか注目したい。
米国代表はコルダに加え、ここ2年間でメジャー2勝を含む5勝をマークしているリリア・ヴ、21歳のローズ・チャンが参戦。韓国代表もコ・ジヨン、エイミー・ヤン、キム・ヒョージュとメジャーチャンピオン3選手を揃える。
そのほか、3大会連続のメダル獲得を目指すリディア・コ(ニュージーランド)、開催国フランスのセリーヌ・ブティエ、今季2勝のハンナ・グリーン(豪)ほか、イン・ルオニン(中)、チャーリー・ハル(英)、アッタヤ・ティティクル(タイ)、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)らが4年に一度のビッグイベントに臨む。