my caddie 編集部です。
9月16日に新発売となった、グレインフローフォージドHD製法の軟鉄ウェッジと重心センター設計が融合したミズノの「S23ウェッジ」を試打してきましたのでレポートします。
S23ウェッジの大きな特徴は「センター重心」。ミズノによると、アプローチショットをするとき、多くのゴルファーがトゥからセンターで打つ傾向があるとのこと。
一般ゴルファー42名(各3球)のデータを見ると、トゥかセンターに当たっている人が大半ということが分かります。
センター重心のメリットは、T22ウェッジのようにヒール重心のウェッジよりも、スイートスポットの近くでボールを打てることです。
芯やその近くで打てるということは、当たり負けもせず、飛距離ロスに繋がりにくいということ。
ミドルアイアンはロフト通りに飛ぶけれど、ウェッジはロフト通りに飛ばないと悩んでいる方、いらっしゃいませんか? これは芯やその付近に当たっていないという証拠。
センター重心のウェッジであれば、ロフト通りのキャリーを打つことができ、仮に打点が少しズレたとしても安定して自分の打ちたいキャリーを出せます。
センター重心にするために、スピンセントラルデザイン(ヒール側の重量をトゥ側に付与)を採用。分かりやすくいうと、トゥ側に厚みを持たせて、ヒール側を薄くした感じです。
ツアープロの意見を取り入れたソールは、S(44〜58°)、D(54〜58°)、C(56〜60°)、X(58〜62°)の4種類。また、ロフトは1度刻み(カスタムオーダー対応)なため、より細かくウェッジを選択することができます。
■各ソールの説明(ミズノ公式サイトより)
S:バウンスの大部分を残す形でトレーリングエッジからヒール側にかけてグラインド。主にフルショットを多用し、グリーン周りではバウンス効果を求めるプレーヤー向け。
D:トウとヒール部分を大きく削り、丸みを持たせながらセンターのバウンス部分はしっかりと残してグラインド。グリーン周りでの操作性とバウンス効果の両立を求めるプレーヤー向け。
C:トウとヒール部分を大きく削り、丸みを持たせながらトレーリングエッジ部分のバウンス部分を少し残しながらグラインド。グリーン周りではフェースを開いて球を操作したいプレーヤー向け。
X:Cグラインドよりもさらに大胆に、トウ、ヒール、さらにはバウンス部分も積極的にグラインド。ソール幅が最も狭く、バウンス効果も少ないため、自分のフェースの開き具合でバウンス効果を調節して球を操作したいプレーヤー向け。
ロフトごとにスコアラインの深さや幅を変えていたり、ボールとフェースの間に入ってしまう水などを排除するようなフェース設計が施されていたりと、かなり精密に作られています。
全モデル試しましたが、1本のウェッジでアプローチショットをこなすというよりも、フェアウェイからはSソールの50度、ロブショットならXソールの58度など、自分のプレースタイルに合わせるのが良いと感じました。
また、ヒール側に当たりそうな気はしなかったため、安心してフルショットができました。
けっこうウェッジでのフルショットは怖い部分もあり、大きめのウェッジを持ってクォーターショットで済ませることも多い筆者ですが、S23ウェッジならその必要はないかと思いました。
おすすめするならば、S23ウェッジはオートマチックに距離を打ちたい方や、ウェッジだけロフト通りの距離が出ない方にマッチすると思います。
4種類のソールにロフトは1度刻みと、必ずどれかは合うと思うので、フィッティングや試打会でぜひ試してみて下さい。
■S23ウェッジ特設サイト
https://jpn.mizuno.com/golf/s23
■ミズノ試打会・フィッティング情報
https://www.golfersland.net/shidaservice/