my caddie 編集部です。
13日、キャロウェイゴルフは「PARADYM(パラダイム)」という新しいブランドを発表。「飛び」と「やさしさ」を両立したモデルで、PGAツアーの2023年初戦(セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ)を制したジョン・ラーム選手のほか、背中痛で途中棄権しましたがザンダー・シャウフェレ選手らがすでに投入しています。
一番の特徴は業界初となる「360度カーボンシャーシ」という技術を開発したこと。これはソールとクラウンを2種類のカーボン素材のみで作り上げるというもの。金属部分がないため、ものすごく軽いんです(チタン素材で作るよりも44%の軽量化に成功)。
新製品発表会に出席した西村優菜選手は「軽さにビックリしました。言い方が悪いかもしれませんが、『本当にドライバーに入るの? おもちゃみたい』と思うくらい軽かったです」。軽くなった分、余剰重量を他のパーツに回せるので「飛び」と「やさしさ」をより最大化できるという仕組み。
軽くなったのは真ん中のパーツのみならず、フェース後方の「JAILBREAK(ジェイルブレイク)」が前作よりも25%軽量化。最初の2本の柱からフレームになり、今回はY字型。Y字型にすることによりフェースのたわみが大きくなるので、ボールスピードが向上するようです。
また、鍛造FS2Sチタンという強度の高い素材が使われているフェースは、これまでAIが飛びの3要素(ボール初速、スピン量、打ち出し角)を最適化していましたが、今回は3要素に加え、着弾地点のバラつきを制御することに成功。つまり、高い再現性(=やさしさ)があるということです。
最注目のドライバーは、ペリメーターウェイト採用のパラダイム、捕まえて飛ばすパラダイムX、ツアープレーヤーが好む小ぶりなパラダイム トリプルダイヤ(◆◆◆)、軽量で楽に飛ばせるパラダイム MAX FASTの4モデル。
西村選手は「小ぶりのヘッドが好きなんです」とパラダイム トリプルダイヤ(450cc、他3モデルは460cc)を投入予定。「強く押していける感覚があります。出球から着弾までブレなくて、初速は速いけどフェースにくっつく感じです」とアメリカでも「ともに戦っていきます」と意気込んでました。
パラダイムはフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンとフルラインナップ(女性用設計もあり)。エピックでもなくローグでもなく、パラダイム。常識を打ち破るテクノロジーを試打会などで感じてみてはいかがでしょう。なお、パラダイムシリーズは2月下旬に発売されます。
まだ終わりません。次は新しいボールについて。
2月10日に「E・R・C SOFT」、「SUPERSOFT」、「SUPERSOFT MAX」、「WARBIRD」が発売されます。
中でも「E・R・C SOFT」が総合力の高いボールに進化したとか。コアは「CHROME SOFT」シリーズに使われているハイパーエラスティック・ソフトファスト・コアを採用と、ソフトでありながら飛距離性能が大きくアップ。
また、前作のハイブリッドカバーは残しつつ、新たに開発したグリップ・ウレタンコーティングシステムを採用。これによりグリーン周りからのスピン量が増えて、ピタッと止まるように。
そして、「E・R・C SOFT」のCMに出演しているのが大阪府出身の西村選手。キャッチフレーズは「せやねん、飛ぶねん」。いつもは関西弁があまり出ないという西村選手ですが、「ネイティブです(笑)」と関西弁を披露しました。ちなみに撮影は真冬に行われ、半袖ということもあり、かなり寒かったそうです。