寛容性がアップしたステルス2シリーズ テーラーメイド発表会
my caddie 編集部です。
11日、テーラーメイドのステルス2シリーズの発表会がありました。前作からどう進化したのでしょうか?
前作のステルスはフェースがチタンからカーボンになったことで軽量化(43gから26g)に成功。余剰重量を他のパーツに使用するなどエネルギーがボールにより伝わりやすくなり、慣性モーメントも大きくなり話題を呼びました。
従って前作は「高初速で飛ばそう」という感じでしたが、今回は少し違います。ディスタンス性能はそのままに「やさしく遠くに」というイメージ。発表されたコンセプトは「FAR(遠くに)」と「FORGIVENESS(寛容性)」を合わせた造語「FARGIVENESS」。
最も気になるドライバーはステルス2、ステルス2 プラス、ステルス2 HDの3モデル展開。それぞれ寛容性を高めるために性能の違いを出しているそうで、ステルス2 プラスは可変式ウェイトがついています。
これはヘッドを分解したものですが、チタンフレーム(フェース周りのボディ)、ウェイト以外はカーボンを使用。今回、初めてカーボンの使用率がチタンの使用率を上回りました。つまり、慣性モーメントがより大きくなり、やさしく飛ばせるようになったということです。
2g軽くなった今回のカーボンフェースは60層のカーボンシート2種類を組み合わせて作られ、重ね方などを変えて軽量化に成功。この2gは開発担当の方からすると、減量に成功したボクサーに「今から更に2kg落とせ!」というくらい絞りに絞った感じ。
ウェイトはそれぞれ重量が異なり、ステルス2 プラスが15g、ステルス2が25g、ステルス2 HDが30gです。また、ステルス2 プラスは可変式ですが、ステルス2とステルス2 HDもウェイトの位置が微妙に違います。
新製品発表会には岡山絵里選手、塩見好輝選手が出席。ステルス2をテストした岡山選手は「構えやすさが増して、つかまりやすくなったので、やさしくなりました」とし、塩見選手は「一番感じたのは球に当たった時のフェースのやわらかさ、球を押している感覚が強く印象に残っています。ステルス2はスピンが入ってコントロールができて、ステルス2 プラスは球が低く出てスピンが抑えられます」と、それぞれの特徴がハッキリ出ているようです。
番人向けがステルス2、より捕まえたければドローバイアスの強いステルス2 HD、より細かく弾道を調整したければステルス2 プラスがおすすめ。また、それぞれフェアウェイウッド、ユーティリティとあるので、ドライバーを決めたら、その流れで迷うことなく揃えることができます(前作ではステルス HD フェアウェイウッドとレスキューがありませんでした)。
興味深いなと思ったのが、ステルス2 プラス フェアウェイウッドと、ステルス HD アイアンです。
ステルス2 プラス フェアウェイウッドはウェイトを前後に調節できるスライディングウェイト(50g)を搭載。かつ、ロフト・ライ調整機能がついているので1本あればかなり遊べます。
アイアンについてはステルス2ではなくステルス HD アイアン。前作のステルス アイアンがシャープな顔つきに対し、今回のステルス HD アイアンはギャッパーのようなユーティリティ風なルックス。飛びとやさしさをかなり追求したことが分かりますね。
技術があってのことではあるのですが、プロのインプレッションを見ても(飛距離はもちろんですが)寛容性がアップしたことが、すごく伝わってきますね。
前作のステルスが「飛ぶのは飛ぶけど、ちょっと難しさがあるな…」と思っていた方は、新しいステルス2シリーズを試してみてはいかがでしょうか。