ツアープロコーチが新テクノロジー満載のゴルフシューズを試してみた

　昨今のゴルフシューズは最新テクノロジーが満載で、特にスパイクレスシューズはツアープロが実際に試合で履くほど進化しています。今回は最新技術が詰まったスパイクレス、ソフトスパイク4足をご紹介！

　ツアープロコーチの岩本肇氏に、ブリヂストンスポーツのゼロ・スパイクバイターワイド（ZSP-BITER WIDE）、ゼロ・スパイクバイターライト（ZSP-BITER LIGHT）、ミズノのウェーブハザード WG ボア、（WAVE HAZARD WG BOA）ネクスライトゼロ IG ボア（NEXLITE ZERO IG BOA）を試して頂きました。

　なお、最後まで読んで頂いた方の中から抽選で4名様にゴルフシューズが当たります。本記事下部の応募フォームからご参加ください。　

■ゼロ・スパイクバイターワイド

　ZSP-BITER WIDEは幅広甲高設計で高いグリップ力を追求したスパイクレス。ゆったりとした履き心地を追求すると同時に、アウトソールには高いグリップ性能を持つゼロ・スパイクバイターツアーの突起形状を踏襲。また、幅広でもすっきりと見えるアッパーデザインで、雨にも強い防水仕様に。

岩本氏：シューズ内がとても広く、甲高の方にもとても履きやすいと思います。足首周りのホールド感や、足首周りがとても柔らかく肉厚になっており、靴ズレの心配もなさそうで嬉しいです。

少し厚底感がありますが、そこはソールのグリップ力が練習場のマットでも、芝の上でも感じる程の滑らない工夫が凝縮されているからゆえに感じるのでしょうか。ネガティブなところでは、少しインソールは硬く感じますが、ソールが柔らか過ぎると歩いていてとても疲れやすいので、硬さが心地良いとても履きやすいシューズです。

■ゼロ・スパイクバイターライト

　ZSP-BITER LIGHTはターフバイトポケットをアウトソールに搭載したスパイクレス。芝の入り込む隙間を確保することでスイング回転時のグリップ性能が前モデル（SHG150）と比べて約133％アップしたほか、約5gの軽量化に成功。更に、ミッドソールには超軽量かつ反発・屈曲性能に優れた「KaRVO™（カルヴォ）」を使用し、シャンク部の剛性を高めることに加え、スイングや歩行をサポート。

岩本氏：とにかく軽くて履きやすいです。甲が低い方にはボアの締め付け感がとてもホールド感があって良いです。靴先はとても広く指が締め付けられる感はなく、長距離を歩いてもとても快適なシューズです。

スパイクレスなので鋲がなく、足裏への突き上げ感もなく、練習場でもとても重宝する一足だと思います。ネガティブなところは、靴のくるぶし部分が低く、足首のホールド感が弱く、踵部分が深めのタイプが好きな方には少し足首の自由度が最初だけ気になるのではないでしょうか。

■ウェーブハザード WG ボア

　WAVE HAZARD WG BOAはWgripラバーを搭載し、柔らかさと反発性に優れたミッドソール素材「ミズノエナジー」を使用したソフトスパイク。アウトソールに搭載されたWgripにより、濡れた路面でのグリップ性能が約33％アップ。また、ミズノエナジーにより、柔らかさは約17％、反発性能は約15％も向上した。

岩本氏：とても軽く、ソールの上に足を乗せて歩いているような中々ない初めての感覚のシューズです。慣れると癖になりそうです。

ミズノシューズの特徴なのか、甲に当たる部分の生地がとても軽く柔らかく、締め付け感がなく、足の表面が柔らかい生地で包まれているような履き心地がとても新しいです。シューズの締め付け感、ムレが気になる方にはとてもオススメです。

ネガティブなところは、サイズ感が少し大きく、通常より1cm小さなサイズ選びでも良いかと思います。また、かかと部分に少し特徴があります。靴ずれ防止か履きやすさなのか、かかと部分が肌に当たらないようにかなり大きな口を開けているシューズです。

そのため、ここから芝が入ってくることがあるかも知れません。履き心地最高のシューズですので、脱ぐこと、履くことが容易なのでパッとされることも手間にはならない一足です。

■ネクスライトゼロ IG ボア

　NEXLITE ZERO IG BOAは機能性と軽さの両立を求め、軽量の240gというソフトスパイク。かかと部分の体積を広げることで、より快適な足入れ感を追求。また、ゼログライドライトインソールにより、シューズ内での足の横ズレを抑え、ほどよいグリップ感（通常のインソールより約150％アップ）で自然な履き心地に。

岩本氏：このシューズはスパイク（鋲）が付いているのですが、やはりグリップ力が桁違いに良いですね。このスパイクの向きは自分で換えることができ、力を入れたい方向、支えたいところに合わせると本当にグリップ力を感じることができる凄いスパイクです。

鋲が付いているので、カート道路や練習場などの硬い地面を歩く時には違和感がありますが、芝の上ではとても快適に自分のパフォーマンスを支えてくれる良きシューズだと思います。

また、生地もとても柔らかく通気性も良いのです。足をシューズに入れた時のソールの形状なのか、靴の内側の構造により、とても足を包み固定している感があります。それにより足を上げたい時にシューズも一緒に付いてきてくれる、シューズが自分の足と一体感を感じるシューズです。

（撮影協力：ゴルフショップパル）

岩本肇氏
1974年11月22日生まれ。日本プロゴルフ協会ティーチングプロ資格A級取得。強い選手の中でプレーがしたく名門日本大学体育会ゴルフ部に入部する。大学卒業後はツアープロを目指しゴルフ場の研修生になり、試合を求めてアジアンツアーなどに参戦。多くの選手とプレーするなかでスイング自体に興味を持ち始めレッスンの道へ。ジュニア、初心者から上級者、プロゴルファーまで幅広いゴルファーの気持ちを理解し懇切丁寧な指導をモットーとしている。スイング・クラブの知識も豊富でゴルフをこよなく愛するティーチングプロであり、ツアープロコーチとしても活躍中。

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