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ゴルフでスライスする原因|改善のコツや練習方法を解説

更新日:2025/01/31 23:11
ゴルフでスライスする原因|改善のコツや練習方法を解説
写真:Getty Images

 

ゴルフを始めたばかりの頃や、しばらく練習しているのにスコアが伸び悩むと感じる時によく耳にするのが「スライスに悩んでいる」という声です。原因が分からないまま自己流で矯正しようとしても、逆にスライスが悪化してしまうことがあります。

本記事では、スライスの原因と直す方法に加え、おすすめの道具も合わせて紹介しますのでぜひ参考にして下さい。

ゴルフのスライスとは?

スライスはゴルフにおけるミスショットのひとつで、多くのプレーヤーが経験します。右利きの場合ボールが右へ大きく曲がり、狙ったターゲットから外れてしまうことを指します。特にドライバーや長いクラブで起こり、飛距離ロスになります。

スライスが続くと、コースでのショットに自信を失い、スコアにも悪影響が及びます。狙い通りのショットを打つためには、スライスの仕組みを正しく理解し、適切な対策を取る必要があります。スライスの原因を知り、改善に向けたステップを踏むことで安定したショットを目指しましょう。

ゴルフのスライスの種類

スライスには3つのパターンがあり、それぞれ原因や特徴が異なります。自分のショットがどのスライスに該当するのかを知ることで、正しい直し方を選びやすくなるでしょう。

プッシュスライス
 右に打ち出し、右に曲がる

ストレートスライス
 まっすぐ打ち出し、右に曲がる

プルスライス
 左に打ち出し、右に曲がる

それぞれのスライスには独自の原因がありますが、改善の第一歩は自分のスライスがどのタイプに当てはまるかを把握することです。次に、スライスの種類に合った対策を講じることで、真っすぐなショットを打ちやすくなります。スライスの種類を理解し、的確な改善に取り組みましょう。

ゴルフでスライスする2つの原因

ゴルフでスライスが起こる原因は主に2つあります。スライスの原因を正確に把握することで、効果的な改善策を見出すことができます。自身のスイングを客観的に分析し、どの要因が最も影響しているかを見極めることが、スライス克服への第一歩となるでしょう。

クラブのフェースが開いている

インパクト時にフェースが開いているとボールに右回転がかかり、右に曲がる軌道となります。フェースが開く原因には以下があります。

・グリップが弱すぎる
・左手首が柔らかすぎる
・右肘が体から離れている
・腕だけでスイングしている

フェースの開きを改善するには、適切なグリップ圧・左手首の固定・体の回転を意識したスイングが重要です。

スイングの軌道がアウトサイドインになっている

アウトサイドインとは、クラブヘッドがボールの外側から内側に向かって通過するスイングの軌道のことです。スイングの軌道がアウトサイドインになることで、ボールに左から右への回転をかけてしまいます。

・テイクバックで腕が体から離れすぎている
・ダウンスイング時に右肩が前に出ている
・アドレス時にボールに近づきすぎている
・左足に体重をかけすぎた姿勢になっている
・腕だけでスイングしている

アウトサイドインの軌道を改善するには、テークバックで腕を体に近づけ、ダウンスイング時に右肘を体につけるイメージで振ることが効果的です。また、適切なアドレス姿勢と体重配分を意識し、体の回転を使ったスイングを心がけましょう。

ゴルフスライスの5つの直し方

スライスを改善するためには原因を理解し、正しい練習と対策を取り入れる必要があります。以下で紹介する5つの直し方を参考にし、スライスを克服しましょう。安定したショットが増えればラウンド中の自信も高まり、より楽しいプレーにつながります。

グリップを調整する

スライスを防ぐためにはグリップの「強さ」と「角度」の両方に注意しましょう。

右利きの場合、左手の親指と人差し指の間にできるV字が右肩を指しているか確認します。この握り方を「ストロンググリップ」と呼び、フェースを閉じやすくする効果があります。

右手も同様に、親指と人差し指のV字が右肩方向を指す形に調整しましょう。また、握る力は強すぎず、リラックスした状態を意識するとスイングがスムーズになります。

適切なグリップを維持することでスイングの安定性が増しスライスのないショットを打てるようになるでしょう。

スイングの軌道をインサイドアウトにする

スイングの軌道をインサイドアウトに修正するとスライスを防止できます。

インパクト時のクラブヘッドが外側から内側に向かって動く「アウトサイドイン」のスイング軌道では、フェースが開きやすくなり、ボールに右回転がかかることでスライスが発生します。

一方、クラブが内側から外側に向かう「インサイドアウト」の軌道を意識すればフェースの開きを防ぎ、真っすぐか軽いドローのショットが打ちやすくなるのです。

正しいスイング軌道を身につければスライスの頻度が減り、ショットの方向性が安定します。練習を重ねながらスイングの流れを体に覚えさせましょう。

アドレス時のフェースの向きを調整する

アドレス時にフェースが開いている場合、インパクトでもフェースが右を向きやすくなります。

これによりボールに右回転がかかりスライスが発生します。逆にフェースを閉じすぎると引っかけの原因になるため、フェースが目標ラインに対して垂直になるよう意識しましょう。

構えた際、ターゲットラインにクラブを合わせ、フェースが正確に目標を向いているかを確認することが重要です。

正しいフェースの向きを意識しながらアドレスを調整することで、スライスの原因を減らしショットの安定性を高めることができます。

体重移動を意識する

スイングではテークバック時に体重を右足へ移動させ、ダウンスイングでは左足にスムーズに体重を移すことが理想です。

体重が右足に残ったままスイングすると、クラブが外側から下りてアウトサイドインの軌道になり、スライスの原因になります。また、下半身の動きが止まり、腕だけでクラブを振る形になるとフェースが開きやすくなります。

体重移動を正しく行うことでスイング全体の安定性が増し、スライスを防ぐだけでなく、飛距離アップにも繋がります。スイングのたびに下半身の動きを意識し、理想的な体重移動を習慣にしましょう。

上半身だけじゃなく全身を使ってスイングする

腕や肩だけでクラブを振るとスイング軌道が不安定になり、アウトサイドインの動きになりやすいです。また、体の回転不足や下半身の使い方が不十分だと、インパクト時にフェースが開き、スライスを引き起こします。

全身を連動させたスイングは、方向性の安定や飛距離アップにも繋がります。スイングでは下半身の動きが上半身をリードすることが理想です。全身を連動させたスイングを身につけることでスライスを防ぎ、安定したショットが可能になります。

【自宅でできる】ゴルフのスライスを直すための練習方法6選

スライスを直すためには、練習場だけでなく自宅でも効果的なトレーニングを取り入れましょう。特に自宅でフォームを確認したり、クラブを使わずにスイングの基本動作を練習するだけでも、スイングの安定性が向上します。

ここでは、自宅で取り組めるスライス改善の具体的な練習方法を解説します。正しい練習習慣を積み重ね、安定したショットを目指しましょう。

グリップ調整:鏡を見ながら行う

グリップの形が間違っているとインパクト時にクラブフェースが開きやすくなり、スライスの原因となります。 鏡を使ってグリップの調整を練習すると視覚的に確認できるため、正しいグリップの習得に効果的です。

まず、クラブまたは代用できる棒状のものを持ち、鏡の前でアドレスの姿勢を取ります。左手の親指と人差し指が作るV字が右肩を指す形になるように握りましょう。右手も同じようにV字が右肩に向くよう調整します。

このとき、手のひらがクラブを包むように軽く握るのがポイントです。力を入れすぎると腕が硬直しスイングがぎこちなくなるため注意が必要です。

鏡で確認する際は、手の位置だけでなく指の角度やクラブの向きもチェックしましょう。特にフェースが目標方向と平行になっているかを意識します。繰り返し練習することで正しいグリップが自然と体に馴染むでしょう。

インサイドアウトの軌道:壁に向かって立ちながらおこなう

インサイドアウト軌道の練習は壁を使った方法がおすすめです。

まず、壁に向かって約30センチほど離れて立ち、アドレスの姿勢を取ります。クラブを持った状態でスイングを始め、テークバックではクラブヘッドが壁に触れないよう注意します。

クラブが外側に動いて壁に当たる場合、アウトサイドインの軌道になっている証拠です。トップの位置からダウンスイングに移る時には、クラブヘッドが体の内側を通り、目標方向に向かって振り抜く感覚を意識しましょう。

この練習では体がスイングをリードする感覚を掴むことも重要です。下半身から動き始め上半身がそれに連動するよう意識します。腕だけでクラブを振ろうとすると、スイング軌道が乱れやすくなるため注意しましょう。また、壁にぶつからないようにすることで、自然とインサイドアウトのスイングが身につきます。

フェースコントロール:ティッシュを使って行う

フェースコントロールの練習にはティッシュを使った方法があります。

まず、床にティッシュを1枚置き、スイング練習を行います。クラブを振り下ろす際、ティッシュが真っ直ぐ前方へ飛ぶように意識しましょう。ティッシュが右へ飛んだ場合、インパクト時にフェースが右を向いている状態です。左に飛んだ場合はフェースが閉じすぎている可能性があります。

この練習では、ティッシュの飛び方を通じて自分のスイングやフェースコントロールを確認できます。

ティッシュは軽いため、強い力で振り下ろす必要はありません。むしろ、ゆっくりとした動作でクラブの動きやフェースの向きを意識し、振ることが効果的です。左右に曲がらずにティッシュが真っ直ぐ飛ぶようになるまで繰り返し練習しましょう。

体重移動:クッションやタオルを使っておこなう

クッションやタオルを使った練習を行うと、スムーズな体重移動の感覚を身につけられます。軽くバランスを崩しやすい状態を作ることで、体重移動を意識した練習が可能です。

まず、クッションやタオルを折りたたみ両足の下にそれぞれ置きます。最初にアドレスの姿勢を取り、テイクバックでは右足に体重を乗せ、右足のクッションが沈む感覚を確認しましょう。

次にダウンスイングでは、左足へと体重を移動させ、左足のクッションが沈む感覚を意識します。この動きを繰り返すことで体重移動がスムーズに行えるようになります。練習中は肩だけでスイングしないよう注意しましょう。体重移動を意識しすぎて上半身が傾くと、正しい軌道でクラブを振れなくなる場合があります。

腰や下半身を使いながら全身が連動するように動きを確認するのが重要です。また、鏡を使って自分の体重移動を確認するとさらに効果的です。

スイングフォーム:スマホで動画撮影して行う

自分のスイングフォームをスマホで動画撮影して、客観的に確認すると具体的な修正ポイントを把握できます。

練習ではスマホを使って正面と横からのアングルでスイングを撮影します。正面からの撮影では体重移動やスイングの幅をチェックできます。横からの撮影ではスイング軌道やクラブフェースの動きを確認できます。

動画を撮る際は、スマホを固定しスイング全体がフレームに収まるように調整しましょう。撮影した動画を見返し次のポイントを重点的に確認します。

・スイング軌道がアウトサイドインになっていないか
・クラブフェースがインパクト時に開いていないか
・体の回転がスムーズに行われているか

また、過去の動画と比較することでスイングの変化や成長を実感できます。

体感トレーニング:ゴムチューブを使っておこなう

スイングの安定性を高めるためには、ゴムチューブを使った体幹トレーニングが効果的です。

まず、ドアノブや頑丈なポールなどにゴムチューブをしっかりと結び、動かない状態にします。ゴムチューブを両手で持ち、スイング動作に似た体の回転を行います。腕だけで引っ張るのではなく、腰や肩を使い全身が連動する感覚を意識しましょう。

特に下半身の動きを安定させながら上半身をスムーズに回転させることがポイントです。右利きの場合、右腰を後方に引きながら左肩をターゲット方向に向け、トップの位置を再現します。

その後、左腰を前方に押し出しながらダウンスイングの動きを行い、ゴムチューブの抵抗を利用して体幹を鍛えます。この練習を左右交互に繰り返すと、スイングのバランスが良くなるでしょう。

ゴムチューブの抵抗を利用したトレーニングは体幹の安定性だけでなく、肩や腰の柔軟性向上にもつながります。

ゴルフのスライスを矯正するための4つの器具

器具を活用することで、スライスの原因となる動きを視覚的に確認しながら修正できるため練習の効果が高まります。

次に紹介する4つの器具はスライス矯正に効果的で、多くのゴルファーが愛用しています。自分の状況に合わせて器具を活用し、真っすぐなショットを目指しましょう。

アライメントスティック

アライメントスティックはスイングの軌道や体の向きを視覚的に確認できるため正しいスイングフォームを身につけやすくなります。

アライメントスティックを使う際には地面にスティックを置き、目標方向に正確に向けます。このスティックがターゲットラインのガイドとなり、自分のアドレスが正しいかを確認できるのです。

アドレスが目標と平行になっていることを確認したら、スイングの軌道も意識しましょう。スティックを基準にしながらクラブヘッドがアウトサイドインではなく、インサイドアウトの軌道を描くように練習します。

さらに、スイング中にスティックの位置を変えることで異なる課題にも対応可能です。例えば、足元にスティックを置くことでスタンスの広さを調整したり、クラブヘッドの動きを矯正したりできます。また、アドレス時の肩や腰の向きが目標ラインと平行になるよう確認する際にも役立ちます。

スイングプレーン練習器具

スイングプレーン練習器具はクラブが正しい軌道を通る感覚を掴めます。特にアウトサイドインのスイングが原因でスライスが発生している場合に効果的です。

使い方は、器具を地面に固定し自分のスタンスに合わせてセットします。スイング中は器具に沿ってクラブを動かし、クラブヘッドがアーチに触れないよう意識しましょう。初めはゆっくりとした動作でフォームを確認しながら行うと効果的です。繰り返すことで体が正しいスイングプレーンを自然に覚えます。

インパクトバッグ

インパクトバッグは、インパクト時のクラブフェースの向きや手首の動きを意識しながら練習でき、正しいフォームを体に覚えさせることができます。クラブフェースが開いたままインパクトを迎えるとスライスが発生しますが、インパクトバッグはその原因を視覚的に確認できるのが特徴です。

バッグを地面に置き、クラブを持った状態でスイングし、インパクトの瞬間にバッグに当てます。この時、バッグが目標方向に押し出されるようにするのがポイントです。フェースが開いているとバッグが斜めに動き、正しいフェースの向きが保たれていないことが分かります。練習中は手首の角度や体の回転を意識しながらスイングしましょう。

また、インパクトバッグは力みを取る効果も期待できます。強く振りすぎるのではなく、スイングの流れを意識しながらインパクトを迎える感覚を身につけることが重要です。バッグが正しい方向に動けば、スイング軌道やフェースの向きが整っている証拠です。

ミラーマット

ミラーマットはマットに鏡が取り付けられているため自分のアドレスやスイングフォームをその場で視覚的に確認できます。特にアドレス時のフェースの向きや体の傾きなど、スライスの原因となる細かい部分をチェックするのに役立つでしょう。

ミラーマットを地面に置き、その上にボールまたは代わりの目印をセットします。アドレスの姿勢を取った際に鏡に映った自分の体が正しい位置にあるかを確認しましょう。肩のラインや腰の位置がターゲットラインと平行になっているかを確認することで、スイングの軌道がアウトサイドインにならないよう意識できます。

また、スイング中に鏡を使うことで、フェースの向きや体重移動の具合もチェック可能です。スイングのトップやインパクトの瞬間における体の動きを確認し、無駄な動きや偏りがないかを確認します。この練習を繰り返すことでスライスを防ぐ正しいフォームが自然と身についていきます。

ゴルフでスライス防止に役立つギア

スライスを防ぐためにはスイングフォームの改善だけでなく、適切な道具の活用も効果的です。スライスの多くはスイング軌道やクラブフェースの向きが原因で発生しますが、専用の道具を使うことでこれらの問題を効率的に矯正できます。

特に初心者やスライスに悩むゴルファーにとって道具を使った練習は、上達への近道となります。以下で詳しく見ていきましょう。

オフセット設計のドライバー

オフセット設計のドライバーはスライスを防ぐために作られたクラブで、初心者やスライスに悩むゴルファーにおすすめです。

シャフトとクラブフェースの位置がわずかにズレており、フェースが閉じるタイミングを早めることでスライスを防ぎやすくなります。この特徴により、ボールに余分な右回転がかからず、真っすぐ飛ばしやすくなるメリットがあります。

また、クラブヘッドの重心位置が低めに設定されている場合が多いため、高弾道で安定した飛距離も得られます。オフセット設計の効果を最大限に引き出すためには、スイング中に力みすぎず自然なスイングを心がけることがポイントです。

トルクが大きめのシャフト

シャフトのトルクとはクラブヘッドの回転しやすさを表す指標で、値が大きいほどヘッドが自然に返りやすくなります。スライスの多くは、インパクト時にクラブフェースが開くことが原因です。トルクが大きいシャフトを使うことでフェースの開きを防ぎ、真っすぐなショットを打ちやすくなります。

このタイプのシャフトは柔軟性があり、スイング中にしなりを感じやすいのが特徴です。ヘッドスピードが速すぎないゴルファーやスイングが安定しない初心者でも扱いやすくなっています。特にフェースを自然に閉じる感覚が掴みにくい人にとってトルクが大きいシャフトは、スライス改善への近道となります。

使用時には適切なシャフトフレックス(硬さ)を選ぶことが重要です。硬すぎるシャフトを選ぶと、スイングスピードが遅い場合にしなりが足りず、効果が薄れてしまいます。逆に柔らかすぎるとスイングのタイミングが取りづらくなるため、自分のスイングに合ったシャフトを選びましょう。試打をして自分に合ったトルク値とフレックスを見つけると安心です。

低スピン設計のボール

打球がスライスする時、ボールには過剰な横回転がかかっています。横回転を抑えるためにはボール自体のスピン量を減らすことが重要です。低スピン設計のボールは、上記の問題を解決するために開発されたものです。

このタイプのボールは、カバー素材や内部構造が工夫されており、スピン量を抑えつつ飛距離を出しやすい設計になっています。特にドライバーショットの際にスライスの原因となる余分な横回転が抑制され、より直進性のある弾道が期待できるのです。

また、低スピンボールは、スライスだけでなくフックにも強い耐性があり、曲がりを抑えた安定したショットを実現します。低スピンボールの中には高いヘッドスピードに適したものや、初心者向けに柔らかい打感を持たせたものなど、さまざまな種類があります。従って、自分のスイングスピードに合ったボールを見つけるとより効果を実感できるでしょう。

ゴルフのスライス改善後さらにスコアを伸ばす4つのポイント

スライスを改善した後は、スコアをさらに伸ばすためのステップに進みましょう。スライスを克服することでショットの安定性が向上しますが、スコアアップに直結させるには戦略的な取り組みが求められます。

以下ではスライスを克服した後にスコアをさらに伸ばすための具体的な4つのポイントを解説します。スライスを乗り越えた次のステップとしてさらなるレベルアップを目指しましょう。

フェードとドローの打ち分けを練習する

フェードとドローの打ち分けを身につけることで、コース上でのショットの選択肢が増え戦略的にプレーできるようになります。風向きや地形に合わせたショットが打てるようになるため、より効率的なスコアメイクにつながるでしょう。

フェード
 左に出たボールが右へ曲がる

ドロー
 右に出たボールが左へ曲がる

それぞれを打ち分けるにはスイング軌道とクラブフェースの向きを調整する必要があります。

フェードを打つ際は、アウトサイドインの軌道でフェースをやや開いた状態でインパクトします。ドローを狙う場合は、インサイドアウトの軌道でフェースを少し閉じた状態でインパクトを迎えることを意識しましょう。

練習ではアライメントスティックを使い、自分のスイング軌道がどの方向に向いているかを確認することがポイントです。

また、意識的に軽いフェードやドローを打ちながら体の動きやクラブフェースの向きを体に覚えさせましょう。最初は曲がり幅を大きくする練習から始め、徐々に調整して思い通りの弾道をコントロールできるようになると効果的です。

正しいスイングを維持する

せっかく改善したスイングも、日々の練習やラウンド中に再び悪い癖が戻ってしまうことがあります。そのため常に正しいスイングを意識し、維持するための習慣を作りましょう。

スイングを維持するためには、基本的なフォームを定期的に確認することが大切です。具体的には以下の項目が正しくできているかをチェックします。

・アドレス時の姿勢
・スイング軌道
・体重移動
・クラブフェースの向き

練習場では鏡や動画を活用し、自分の動きを客観的に見ながら改善点を見つけましょう。

また、ウォームアップ時に軽いスイングを繰り返すことで、正しいフォームを思い出す習慣を作るのも効果的です。無理に力を入れずスムーズな動きを心がけることでスイング全体のバランスが整います。

さらに、体幹トレーニングや柔軟性を高めるストレッチを取り入れると、安定したスイングを長く維持できるようになります。

コースマネジメントを磨く

コースマネジメントとは、戦略的にプレーを進めるための計画を立て無駄なミスを減らす考え方です。正しい選択をすることでスコアを効率よく縮められるようになります。

ティーショットではコースのレイアウトや風向きを確認し、適切なクラブや狙いどころを選びましょう。フェアウェイが狭い場所では無理にドライバーを使わず、スプーンやアイアンで安定性を重視した選択が有効です。

また、スライスが出やすい場合は目標ラインを少し左に設定することで安全なエリアにボールを運べます。さらに、セカンドショット以降ではグリーンの形状やピンの位置を考慮したショットを心がけましょう。

無理にピンを狙わず確実に安全なエリアにボールを置く判断も必要です。特にバンカーや池などの障害物がある場合は、リスクを避けることを優先しましょう。

コースマネジメントを磨くにはラウンド中に自分のショットを振り返り、どの選択がスコアに良い影響を与えたかを考える習慣が役立ちます。他のプレーヤーの戦略を観察し、自分のプレースタイルに取り入れるのも効果的です。

ショートゲームの技術を高める

アプローチやパッティングなど、グリーン周りの精度が上がれば一打一打のミスを減らし、全体のスコアを効率よく縮められます。ショートゲームはスコアメイクに直結する重要な部分ですので積極的に練習しましょう。

アプローチでは、状況に応じたクラブ選びがポイントです。ピンまでの距離やグリーンの傾斜を考慮し、ウェッジやショートアイアンを使い分けましょう。ランニングアプローチでは低い弾道でボールを転がし、ピッチショットでは高い弾道でボールを止める技術が必要です。これらのショットを繰り返し練習することで距離感が安定しやすくなります。

パッティングではグリーンの読みを正確に行うことが重要です。ボールの転がりをイメージし、ラインとスピードのバランスを意識します。ストロークの安定性を高めるためには、肩や腕の動きを意識し下半身を固定する練習を心がけましょう。また、3メートル以内の短いパットを確実に沈めることがスコアアップに繋がります。

まとめ

ゴルフは練習を重ねるほど楽しみが増すスポーツです。スライスを改善し自分の成長を実感しながら充実したゴルフライフを送りましょう。取り組んだ努力が結果につながり、より魅力的なゴルフの世界が広がります。

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