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クチコミ履歴
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タイトリスト/TSTS1 ドライバー女性用として購入。Net上の口コミで有力候補になり、試打して決めた。 造形は良いと思うが、アドレス時に唯一ネック部分の形状が光加減によって歪な盛り上がり部分があり気になった。 打感は、締まった高音を伴って柔らかく感じて心地よい。また全芯ではないがスイートエリアで球を捕らえる確率も高かった。弾道は基本ハイドローだが、甘く見て油断するとスライスも出る。飛距離は適度なバックスピンを伴っているようだが意外とまずまず。「飛ばない」という事でTitleist製ドライバーを選ばないという時代は終わったと思った。 対象となる人はレディースを含むHS43m/s以下でシャフトも50g以下のスライサーが最も恩恵を受けるだろう。無論、シャフトやクラブ・グリップ重量は自分にきちんと合わせることが絶対条件である。ハマる人にとってはこのTS1を使うだけでティーショットの不安を一気に解消する程の感動的な性能だと思う。 パワーヒッターにとってはシャフトを変えてもロフト9.5にしても高弾道になり過ぎると思われるし、弾道コントロールし難いこともありフッカーにもお勧めしない。そういう人向けに別に良いモデルはたくさんあると思う。 そういう訳でこのTS1は対象プレイヤーの幅が非常に広く(スコアで120程度から100切り、90切り目標の人)、多くの人が恩恵を受けられるのではないかと思う。 Titileistの可変スリーブは歴代モデルを通して共用なので、そういう人たちがこのモデルで修業を積んで、将来的にヘッドだけ別のものに変えていくという事も可能。よく考えてるなと感心する。 総じて、既に古いが名器の予感がするモデルだった。2023/1/1(日)21:34Deltic
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テーラーメイドゴルフ/SIM2SIM2 フェアウェイウッドちょっと前にSTEALTH PLUS FWを試打して、その性能に驚いてからTaylorのFWが気になっていた。最近になってTaylor #3用の面白そうなシャフトが手に入った事と、よく調べてみるとSIM2 FWとSTEALTH PLUS FWの構造的差異が殆ど見られなかった事、カラーリングがどちらかといえばSIMが好みだった事から購入となった。 性能は既にNet上で散々書かれているので今更言うまでもないが、初速がとても速く、その飛距離に驚愕した。 打感、打音はチタンのそれであり、軽い弾き音が心地よい。STEALTH PLUS FWはこれよりも締まった音がしていたが、どちらも心地よい音であり違和感は無かった。 ヘッドサイズが小さいとの事だがそれは初代SIM FWと比較すればであり、その前のM5 FWと同等か気持ち大き目で違和感は無く、むしろ芝上のショットを考えれば適正な大きさだと思う。 TWIST FACEはDRでは殆ど気にならなかったが、FWだと慣れが必要かと思う。ボールが当たる場所によって出玉が変わる印象がより強くあった。 V-STEEL由来の伝統的なソール形状がもたらす抜けの良さとボールの拾いやすさは試打の時に感じた好印象のままで、これはFWの一つの完成形だなと思う。素晴らしい機能的デザインである。 総じて、売れる理由がよく分かるクラブだなと思う。2022/9/14(水)15:57Deltic
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タイトリスト/MB695MB美しいフォルムと共に輝かしい実績を有するTitleistのアイアンの中で、長年気になっていたモデルがこの695MBだった。 当時Tiger WoodsがNIKEへ移籍する事に伴いTitleistの黄金時代に陰りを感じた頃で、後年、名器と謳われることとなる690MBの後継モデルとして市場に登場したと記憶している。 Titleistとしては意欲的なフォルムを纏っての登場だったが、その特異なフォルムはコンサバティブなモデルを期待していたファンたちから拒絶されていたと思う。ネット上にも「らしくない」「失敗作」と非難の声をよく聞いた。 私は690MBを所有していたこともあり680なども気になっていたが、実はその機能的デザインから最も興味を引いていたのがこのモデルだった。 この度、積年の思いが叶って所有と相成った。 最も特徴的なのはバックフェイスのデザインである。ヒールの重量を減らし、トゥー側へ振り分けようとデザインした結果、MizunoのTN-87やMP-37のトゥー側のボリュームを減らしているのと真逆であまり馴染みのないデザインが完成した。しかし往年の名器WilsonStaffのDynapowerのデザインとそっくりであったのは最近になって知り、PINGのBluePrintやTaylormadeのP7TWと同様にトゥー側へウェイトをシフトしているのと同様の設計だと理解できた。 また、よく見るとソールの形状も690MBや680のストレート形状ではなく現代的なラウンド形状を有し、進化を見る事が出来る。 メッキはまだまだ眩しく、仕上げや文字の刻印などからアクティブで若々しい印象を受ける。 ネックオフセットは殆どストレートだが、690MBと同様に少しだけグースが入っている。ネック部分のフェイスは日本製アイアンに似てやや高目だが、面は美しい形状を描きながら真直ぐやや右向きに感じ、引っかかる印象はない。ロフトはPW48°から各番手きっちり4°ピッチと今では見ることのないロフト角だが、非常に力強い弾道を描きながらの飛び様は感動的であった。 打感は特別柔らかいという事ではないが、マッスルバックの打感のそれである。ウェイト移動によるスイートエリアの拡大の恩恵はすぐに感じる事が出来た。スイートエリアが大きいと感じているMB712と殆ど変わらない位と思われた。 同世代の690MBはやや捕まり気味に打てると思っているが、このモデルはフェイスローテーションが穏やかなのかフェードが打ちやすく不意な引っ掛けが出にくいと思う。また玉に効率よくしっかりパワーが伝わっている印象だった。 またこのモデルは真偽の程は不明だが「三浦技研製」という情報がある。Titleistはオフィシャルに「日本製」と謳ってた。私なりに各部を見てみたがスコアラインの溝の断面、メッキの仕上げ、ホーゼルの仕上げから、遠藤製作所っぽくは無いという事はハッキリ言える。三浦技研と言われれば思い当たる節もそれぞれにあり、今後明らかになる事を楽しみにしていようと思う。 2024溝問題もメーカーが公式にクリアのお墨付きを与えており、相棒として長年活躍してくれるポテンシャルを有している。 この695MBの後継はZM Forgedでこのモデルの設計を踏襲した見た目そっくりなものであったが、その次のMB710からはコンサバティブなフォルムに回帰していく訳で、Titleistは今後こういう形状のマッスルバックは作らないだろうと思われ、そういう意味ではレアなモデルである。 総じてこのモデルは何故かあまり使いこまれていないクラブが多く流通している印象がある。販売期間が短かったという事も、不人気という事もその一因かもしれないが、今は比較的手頃に入手できると思うので興味のある方は是非試してほしい。シャフトを吟味しロフトライを調整して組めば、エースになる可能性も秘めていると思う。2022/7/8(金)22:35Deltic
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テーラーメイドゴルフ/MILLED GRINDミルドグラインド2 ウェッジ(マットブラック)年始にふらっと立ち寄ったショップに半額近くで販売されているのを発見。店員さん曰く「スペックが合えば結構お得です」とのアドバイスと、数ヶ月前に購入したHI-TOEの印象が良かった事から、お年玉がわりと言い聞かせて購入した。 質感はCNC旋盤で削り出したソールが印象的で、全体的にも丁寧な作りで良いと思う。ノンメッキのフェースも良く見ると大きい一般的の溝の他に細かい造形の溝もあり、好印象であった。 打感は柔らかくスピンはギッチリ掛かる。操作性も素直だと思うが、Clevelandと比較するとやや固めのフィーリングでVokey程ではなくその中間。これはHI-TOEにも共通しているのでTaylorMadeウェッジの特徴なのだろうと思う。 改めて感じたのは、このミルドグラインドシリーズはおそらくソールの形状がとても良いという事。打ちやすさ、距離感、操作感に優れていると感じ、他メーカーからの乗り換えでも違和感は少ないと思う。 ウェッジはノンメッキに分があるのはプロ使用状況から見て間違いなさそうだが、一方でノンメッキ故の見た目やメンテナンス頻度に若干の不安があるのも事実。Taylorは憎いところを突いてくると改めて感心するが、先端テクノロジーを一般ユーザーに還元してくれると思えば優秀なメーカーだなと思う。2022/1/17(月)13:35Deltic
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テーラーメイドゴルフ/MILLED GRINDミルドグラインド ハイ・トウ ウェッジソールが広目のバンカーに特化したウェッジでも追加しようかと考えていた矢先、フラリと立ち寄ったショップに超格安でひっそりと置いてあった。 当方が手にしたのは[USモデル]でキズも少なくフェース溝もしっかりしている。店員に試打許可を貰いに行きがてら破格の値段の訳を聞いてみると「DGのS300で重すぎて誰も買わない」との事。 早速打ってみると、確かに軽くはないが振れない事はない。構えると顔が特徴的なので少々違和感はあったが、打つと意外と簡単なウェッジだったんだと感心し、即決で購入した。 入手後に練習場で改めて打ってみるとやはり重めなので、余っていたS200にリシャフトする事にした。 製品の品質は良いかなと思う。ただしデザインは好き嫌いが分かれそう。銅メッキ色なのも好みがあると思う。 スピン性能は当たり前だが抜群。ロフト64度だけにロブなどを打つのに全く苦労しない。打感はやや軽い印象だが悪くない。少し捕まりやすいとも感じたがロフトの影響と思われる。 主たる目的だったバンカーでも使用したが、ソールデザインから感じた印象通りで素晴らしい性能だった。言い過ぎだがバンカーが怖くない。 だがフェアウェイや深浅ラフでも全然問題なく、試打時に感じた易しさがあり、あちこちでどんどん使おうと思えてしまうくらいだった。 当初は顔の違和感が拭えずどちらかといえば敬遠していたウェッジシリーズだったが、今は入手できて幸運だったなと思っている。このシリーズの他のロフトは打っていないので、機会があれば打ってみたい。 ただしこの64度というロフトは、ハンドファースト強目のプレイヤーじゃないとトップ・チョロの嵐になる危険がありそうである。2021/10/1(金)16:59Deltic
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タイトリスト/MBMB 712 アイアンCB712を先に入手し、改めて遠藤製作所のクオリティの高さに感銘を覚えたが、やはりマッスルバックの操作性を捨てる事が出来なかった為、MBも入手した。 結果、あっさり自己ベストタイを更新することとなり、エース昇格となった。以下はマッスルバックとして、が前提である。 品質は造形、文字の配置や大きさとデザイン、サテン仕上げと総じて良く「流石」だと思った。形状について、所有する680・690MBはバックフェイス中央が最も厚くなっているが、712は中央が僅かにえぐれており、下部およびトゥ-ヒール両端に向かって若干厚くなっており、重心配分がそのように配置されていると思われる。 その影響なのか、スイートエリアが大きめであり、先の2モデルとの比較は712>690MB>680と感じた。と同時に、その恩恵か真芯で捉える確率が飛躍的に高くなり、スイートエリアが大きい割に打感も良好と感じられた。 飛距離は決して爆飛びはせず打ち手なりの飛距離だが、真芯で捉える確率は高いので飛距離アベレージは伸びる人が多いと思う。操作性について、高さの打ち分けは良好だがやや打ち出しが高め、そしてややドローの方が打ちやすいと感じた。 690MBあたりからのTitleistマッスルバックは敷居が低めで打ちやすいモデルが多いと思うが、この712も非常に扱いやすい。イズムが脈々と受け継がれ、より打ちやすいモデルに仕上がっていた。 お約束だがTitleistはロフトライの精度が甘め。入手したセットもまずまずズレていた。信頼のおけるショップでぜひ診断・調整をしてほしい。2021/6/26(土)15:40Deltic