中空アイアンはどこへ
最近、私の友人が中古ショップでプロギアの中空アイアンを調達してきました。マッスルバックの次は中空アイアンがブームになるからと言っていました。そういえば最近、中空アイアンをあまり見かけません。単にブームが去ったから?それともフルキャビやポケキャビに劣る面があるからなのでしょうか?皆さんのご意見をお聞かせください。
最近、私の友人が中古ショップでプロギアの中空アイアンを調達してきました。マッスルバックの次は中空アイアンがブームになるからと言っていました。そういえば最近、中空アイアンをあまり見かけません。単にブームが去ったから?それともフルキャビやポケキャビに劣る面があるからなのでしょうか?皆さんのご意見をお聞かせください。
理由を忘れてしまいましたが・・・
一時,その理由が気になって調べたことがあります。
複合ヘッドやポケットキャビティの技術などが向上したことにより,中空アイアンの必要性がなくなったからだったように思います。
ミズノなどでも,コンビモデルを出すなど,上と下で難易度の異なったクラブを使えばマッスルバックでも問題ありません。
それでも,UTなどでは中空軟鉄はいまだ健在です。
そう紐解いていくと,中空アイアンはマッスルバックとキャビティバックの中間的な存在といったところでしょうか。
中空アイアンは,マッスルバックに比べて打感がぼやけるとよく言われています。
キャビティバックにしてもそうでしょうが,芯を捉えたときの軟鉄アイアンの打感や精密さを求めると,通常のマッスルバックになってしまい,中空アイアンを避けられてしまうのかと思います。
易しさについては現在のキャビティと比べて渋いものがあり,寛容性などを考えると,これまた,キャビティより少し難しいと思われる中空アイアンにする必要がなくなってしまいます。
こういったキャビティバックやポケットキャビティ,そして異なったフェース素材を使用した複合軟鉄アイアンなどの技術によって,中空アイアンを使用するうま味がなくなってきているため,需要が少なくなっているのではないでしょうか。
私は過去,プロギアの910フォージドやイオンスポーツのプライド,サソのmr2(もしかしたら中空じゃなかったかも。ステンレス中空のバーナースラストは使用していましたが,I−25は調達できずでした。)を使用してきました。
易しくて距離感も合うので,中空モデルはかなり好きな方です。
私は,数年前,ゴルフを再開したときに910フォージドを使用していましたが,更なる易しさを求めてザXXIOに変更,そこから,ここでアドバイスを得てAF−701へ移行していきました。
それでも易しすぎるのでは?との声を聞いてしまい,知り合いの挑発に乗せられて?AF−TOURに変更。
シビアすぎて使用を諦めましたが,軟鉄の打感を忘れられず,現在は易しさをかねそろえた中空アイアンのプロト工房Z−01を使用しています。
飛距離や方向性,打感に問題もなく,見た目もよいので気に入っています。
スコアメイクには見栄は必要ありませんし大敵ですが,道具にこだわるのも男性?ならでは。
キャビティバックやポケットキャビティではないスマートな顔つきはいい感じだと思います。
確かに,マッスルバックより易しさのある中空アイアンは,色々と見た目に難しいポケットキャビティからの乖離を考えると,メーカーの戦略にもよりますが,ブームが来るかもしれません。
全然関係ない余談です。
流行といえば,全製品遠藤製にしたスウッシュマークの会社,0アイアンの次として来年以降は流行りそうですね。
三浦でしたか,ジャパンフォージドがウッズの要望を断った時代から,メイドインタイランドになっても様々な需要を得て一人勝ちのようになってしまっている遠藤,ジャパンフォージドもかなり変わってしまったようです。
藤本のように地道に頑張っていただくなど,このまま海外に技術が奪われないことを祈ります。
同じアイアンセットでも番手毎に構造を変えてるヤツがずいぶん出てます。そういうものの上の番手に中空を使ってるのは結構あります。
中空アイアンは重心深度が深くなるので上下方向の慣性モーメントが高まるというメリットがありそれはそれで便利なクラブでした。
ただし、そのメリットが享受できるのは難しいとされるロング〜高番手ミドルまでの話で、ショートアイアンになると今度はあまりに慣性モーメントが高くなってしまいつかまりすぎてしまうというデメリットになってしまって、結局セットとしての販売はなくなったと聞いています。
慣性モーメントとは“クラブが与えられた力の通りに動こうとする程度”なので、逆にいえば高慣性過ぎると力を加えても意図通りに動いてくれなくなってしまうという事の裏返しでもあります。
460CCのDRが排除されはじめてるのと同じ理由です。