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2015年2月13日(金)〜15日(日)に東京ビッグサイトで「第49回ジャパンゴルフフェア2015」が開催された。
今年の日本シャフト N.S.PRO展示ブースのテーマは、
『総合シャフトメーカーならではの幅広いラインナップとそれを表現できる技術力』
ブース正面には、各クラブメーカーのヘッドに日本シャフト製のシャフトを挿したアイアンが並べられ、来場者を待ち構えていた。
そして、ブースの右サイドには、2014年9月9日より発売している「N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125」に関するムービーが常時流されており、その下には同製品に採用した最新の熱処理技術「MHT(Multi Heat Treatment)テクノロジー」と、通常の熱処理との違いがわかる展示物が設置されていた。色の違いがわかるだろうか!?また、左サイドには2015年3月7日より発売の「N.S.PRO Regio fomula MB」が大きく展示され、その奥は「N.S.PRO Regio FormulaM」などのカーボンシャフトゾーン、その隣には2014年12月17日より発売の「N.S.PRO Zelos8」と前モデルの「N.S.PRO Zelos7」、中央右サイドには2015年3月上旬発売の「N.S.PRO MODUS3 Wedge」などN.S.PRO MODUS3 シリーズがディスプレーされていた。
そして中央にはメインの「N.S.PROの新提案!3つのタイプでベストマッチなシャフトを発見!!」が展示。「N.S.PRO Regio Formula シリーズ(赤:Regio fomula M、黄:Regio fomula MB、青:Regio fomula)」と「N.S.PRO MODUS3 シリーズ(TOUR130、SYSTEM3 TOUR125、TOUR120)」のそれぞれ3タイプの剛性分布図が掲示され、各タイプの特徴や、日本シャフト独自の肉厚調整加工技術の説明が記載。今回3タイプが揃ったことにより、各タイプから選ぶことができ、フィッティングが簡単にできるようになった。近くには試打コーナーもあり、ブース正面に展示されていたアイアンはもちろんのこと、新製品のシャフトはすべて試打できるようになっており、3時間待ちになるなど予約が殺到していた。 また開催期間中、N.S.PRO展示ブースでは、QPの愛称でお馴染みの関雅史プロ、クラブコーディネーターの鹿又芳典さん、ゴルフライターの鶴原弘高さんによるトークセッションも行われ、開発担当者や日米のツアーレップも交えて、『〜N.S.プロの秘密にせまる〜』というテーマで日本シャフトのシャフト作りについて、笑いを交えながら語られた。その中で、使用するプロが増え、昨季はUSLPGAツアーでの使用率が50%、国内女子ツアーでは64%で使用プロが37試合中20勝近く飾ったという事実も明かされた。
ここでは今回、勢いに乗る日本シャフトの新製品について紹介!開発者インタビューの中では本邦初公開のネタも!? -
2015年3月7日発売スチールシャフトの製造技術とカーボンシャフトの設計思想を組合わせた『N.S.PRO Regio fomula(レジオ フォーミュラ)』シリーズの新モデル『N.S.PRO Regio fomula MB』。
キックポイント:中元
トルク:3.3(65/R、S、X)
重量:55、65、75g
フレックス:R2、R、S、X
本製品は「Regio Formula」シリーズ史上最も高機能な素材を使用。かつ、最も素直なシャフト特性で、今後の「Regio Formula」シリーズ開発の中心となることを見据え、シャフトカラーには最上級を連想させるイエローゴールドを採用した。「MB」は、「Regio Formula」シリーズの原点となった「N.S.PRO Regio MB-01」の進化形。シャフト特性である「中元(Middle-Butt)調子」を表現した。
コンセプトは「Regio Formula」シリーズ最高の飛距離性能。スイングタイプやヘッド特性を選ばない素直なシャフト特性で、強弾道で叩いて飛ばす。素直なシャフト特性とすることで、プレーヤーの感性やスイングにしっかりと呼応し、ヘッドのパフォーマンスを最大限に生かすことが出来る。その結果、圧倒的な飛距離を体感することが可能となった。また、シャフト全長に使用した超高弾性80tシートと7軸素材の他にも、超高弾性90tシートや高強度素材T1100、ナノアロイにCSRと、飛ばしに繋げる高性能素材をふんだんに使用している。
また、スムーズなシャフト特性から放たれる弾道はやや高めの中弾道で、余計なスピンを抑えた直線的な弾道が特徴。強弾道で最高到達点まで飛んでいくため、風の日でも自信をもって真っ直ぐにフェアウェイを狙っていくことができる。ラインナップは「Type 55」「Type 65」「Type 75」の3タイプ。2014年12月17日発売2013年10月に発売した「N.S.PRO Zelos7(ゼロスセブン)」に続く「生涯スチール」の第2弾「N.S.PRO Zelos8(ゼロスエイト)」。
キックポイント:先
トルク:2.2〜2.3
重量:80g
フレックス:R、S
「N.S.PRO Zelos7」は「今までにない軽さと振り心地」、「飛距離へのこだわり」、「方向性を犠牲にしない」をコンセプトにスチールシャフトにこだわり続ける全てのゴルファーに向けて開発された超軽量アイアンシャフト。2年以上の開発期間を経て、既存素材のしなやかさを保ちながら強度アップに成功した新素材「NZNS60」を採用。これにより打感・方向性・飛距離に満足する世界最軽量アイアンスチールシャフトが誕生した。
「N.S.PRO Zelos8」は、「大きなしなりと軽さで、カーボンシャフトに迫る飛距離を実現」という「N.S.PRO Zelos」ブランドの特徴を継承しつつ、Zelos7よりも重量をアップ。よりアクティブなゴルファーに向けて開発された。2015年3月上旬発売「操作性」を重視して開発したウェッジ専用シャフトの名作「N.S.PRO WV」をベースに、PGAツアープレーヤーの声をフィードバックしてアプローチ性能を一段と進化させた新モデル『N.S.PRO MODUS3 Wedge』。
キックポイント:中
トルク:1.6(105)
重量:105、115、125g
フレックス:Wedge
本製品は、日本シャフト独自の肉厚調整技術でハイレベルな安定性を確保。低い打ち出し角とばらつきの少ないスピン量、優れた方向安定性が特長である。それゆえ、プレーヤーが技術を最大限に発揮し、望む弾道で自信をもってピンを攻めることができる。さらに、「MODUS3 SYSTEM3 TOUR125」に採用の最新の熱処理技術「MHTテクノロジー」によってアプローチギアに求められる最適なフィーリングを実現。アプローチに必要なシャフトの理想のフィーリングを追求し、操作性能を高めている。
また「105」「115」「125」の3タイプの重量帯をラインアップ。いずれも癖の無いしなりを特色とし、アイアンシャフトのタイプを選ばないセッテイングが可能となっている。 -
日本シャフトが2015年モデルとして発表した3つの新製品について、どのような特徴があるか、開発担当の藤原さんに聞いてみた。
特徴は?
元々スチールのシャフトでモーダス(N.S.PRO MODUS3)というシリーズがありまして、120、125、130というのが3つ揃いました。 カーボンは今までFormulaと、FormulaMと2種類ありました。
赤(FormulaM)と青(Formula)のシャフトを出しましたが、その間の一番オーソドックスなシャフトがないということで、今回Regio FormulaMBを開発しました。
スチールの125と連動するような位置づけにあるのがMBです。どのようなゴルファーに打ってもらいたいですか?
基本的には、スチールでオーソドックスなシャフトを使っている方に。MBは無駄な癖がないシャフト、いわゆる万人向けのシャフトです。
今まであえて、硬さ分布を変えてターゲットを絞ったようなシャフトばかり作ってきましたが、徐々に認知度が上がってきたところで、万人向けのシャフトを出すことで皆さんに幅広く使って頂きたい。開発にあたり苦労した点は?
オーソドックスなので、他社との違いや特徴を出しづらい剛性分布ですが、どのような点で特徴を出すかが非常に重要なので、今回は他社ではあまりやっていないような高機能材料を盛り沢山MBには入れています。
Formulaシリーズでは高弾性の80tをポイントで全部使っているのですが、それを引き継ぎながら、90tという材料も使用し、さらに7軸というカーボンシートも、Mでは部分的にしか使っていなかったのですが、今回MBでは全長に使用しています。
さらに、先端には宇宙開発でも最高強度繊維と言われているカーボン繊維(T1100G)やタングステンという比重の重たい材料を入れています。
本当に高機能材料が盛り沢山なんです!
たぶん他社から怒られるくらい盛り込んでいます。(笑)
基本的にカーボンってどうしてもどんどんつぶれるんですね。それを7軸とか剛性の高いものを入れ、いま言った材料を組み合わせることによって、しなりもどりが今までのシリーズで最高に。ゆえに、ヘッドスピードが上がって初速があがる。だから、飛ぶ!ということです。特徴は?
元々ゼロス7というシャフトを去年、世界最軽量で出しまして、それがかなり評判が良くてですね。
ただすごく柔らかくて、カーボンからの切り替えはいいのですが、またさらに上の950とか850では少し硬すぎるというニーズが、ゼロス7を出すことによって出てきたんですね。そのことがあり、ゼロス7の重量帯として8(エイト)を出しました。どのようなゴルファーに打ってもらいたいですか?
基本的には80g台のシャフトではかなりしなる部類なので、スインガータイプの方に打って頂きたいです。
開発にあたり苦労した点は?
重くて硬いシャフト、軽くて柔らかいシャフトというのは簡単なんですよ。
ただ、ある程度重量があって柔らかくするというのはすごい相反することを言っているんです。物理的に無理な話なので。そこを上手く肉厚とか外径とかを設計で調整できるのが弊社のメリット。そこでできたのが重やわらかいスチールです。(ゼロス)7、8と来て次の展開は?
詳細は言えませんが、皆さんが想像している通り、おそらく下(より軽量帯のもの)を出してほしいという要望があると思うので、その開発を進めています。
特徴は?
重量帯は105と115、125の3種類用意してまして、基本的には軽量シャフトから、重たいシャフトを使っている方全員に合わせるつくりになっています。950を使っている方にはウェッジの105、モーダスの120を使っている方には115もしくは125を。今回新しく出たシステム3の125(N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125)を使っている方にはそのまま125を使って頂ければ、素直なウェッジにも剛性していますので。
ただし素直なのですが、部分的にちょっと硬さを変えることで球を若干拾いやすくしています。そうすると、球が上がり気味になりますので少しスピンが増えます。
また、今回システム3から導入した「MHTテクノロジー」という新しい熱処理技術を採用してフィーリング面をカバーしています。PGAツアーのプロからのフィードバッグをもとに開発されたそうですが、どのような声が多かったですか?
基本的に日本のプロはUSPGAツアーの選手とは違い、スピンをかけたがるんですよ。どちらかというと。
でもPGAのプロは、向こうのグリーンは固いので、バックスピンをかけ過ぎてしまうとどれだけ戻るかが計算出来なくなってしまうんです。日本と逆なんですよ。落ちた場所から戻ってきてしまうほどスピンがかかると、それは無駄なスピンと表現されてしまいますので、ある程度しかスピンをかけないように作りました。
要は打ち出し(角度)を維持したまま、スピン量を下げるというのは、物理的には相反することなのですが、打ち出しを上げるということは、ボールとの摩擦、接地面積が増えるので、当然スピンは増えるのですが、それをシャフトで球とフェースから離すような役割をしているんですよ。
そうすることで、接地面積は大きくなるが、接地する時間を短くすることで摩擦力を減らして、余計なスピンをかけない様にしました。決して止まらないというわけではなく、点で止めるイメージですね。どのようなゴルファーに打ってもらいたいですか?
基本的にはモーダスの125の剛性分布と似ているので、MBと同じように万人向けのシャフトです。どのようなシャフトでも合うようにしていますが、125を使っている方に打って頂きたいです。
開発にあたり苦労した点は?
高弾道で低スピンというのはかなり無茶苦茶なことなので、ものづくりの前の構想段階がとても苦労しました。基本的には相反することなので、どういうシャフトを作っていいかわからないんですよ。打ち出しを上げるのなら柔らかくすればいいが、そのままスピンも増えるので、いろいろセットして試作だけでも数十種類作りました。
構想から完成まで1〜2年。フィードバックからどうするかの方が時間がかかりました。構想から完成まではどのくらい?
基本的はどの製品でも1年はかけるようにはしています。
色やデザインはどのように?
基本的には社内で決めています。モーダスは赤、要は重量系は赤、軽量系は青というブランドイメージをつけようとしています。
開発中のシャフトは?
シャフトには、良いシャフトというものはないので、開発には終わりがないです。
100人いたら100人に合うシャフトを作らないといけないので、常に新しいものを開発している。合うシャフトを、皆さんの選択肢を増やしていけるようなシャフトの開発を進めています。何かこれだけは話しておきたいってことはありますか?
システム3の“3”って気にならないですか?笑
システム3の“3”というのは、プロ用に作った試作が実は1〜8まであって、その中から一般でも売れるものがたまたま“3”だっただけです。
プロがシステム3を使っているというのが噂でも広まってきたので、そのまま名前を使った。プロは1〜8をいろいろ使っていますが、“3”が一番市場のニーズにあっていたので。モーダス3の“3”とは違うんです。
こちらが本邦初公開!?のネタでした! -
20歳代 男性
ゴルフ歴 6〜10年
平均スコア 80未満
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 週2回以上!フレックス:X
コメント:普段(ランバックス タイプX)のシャフトと比べて少しやさしいけど、頼りなさは無い。少し楽に振れる/分、置きに行く(フェアウェイに)ショットにも向きそう。
クセがないけど硬すぎず、ややハードヒッターがXに挑戦できる。20歳代 男性
ゴルフ歴 6〜10年
平均スコア 80〜84
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 週2回以上!フレックス:X
コメント:くせがなく振りやすかった。ヘッドがすごく加速する感じがした。30歳代 男性
ゴルフ歴 21年以上
平均スコア 80未満
平均ヘッドスピード 51m/s以上
年間ラウンド数 月1程度フレックス:X
コメント:オーソドックスな印象。万人に受けると思います。30歳代 男性
ゴルフ歴 4〜5年
平均スコア 90〜99
平均ヘッドスピード 41m/s〜45m/s
年間ラウンド数 週1回程度フレックス:S
コメント:軽くて振りやすく、今後ショップで試打してみたい。
今使っているシャフトよりフィーリングが合っていそう。40歳代 男性
ゴルフ歴 16〜20年
平均スコア 85〜89
平均ヘッドスピード 36m/s〜40m/s
年間ラウンド数 2か月に1回程度フレックス:S
コメント:Zelos7よりねばり感があって、打ちやすかった。40歳代 男性
ゴルフ歴 4〜5年
平均スコア 110〜119
平均ヘッドスピード 36m/s〜40m/s
年間ラウンド数 月1程度フレックス:R・S
コメント:850と似ているような。日本シャフトらしい感じがした。30歳代 男性
ゴルフ歴 21年以上
平均スコア 80未満
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 週2以上!コメント:very very good!買いたい!
オーストラリアでは手に入らないけど、なんとか手に入れたい。20歳代 男性
ゴルフ歴 6〜10年
平均スコア 80〜84
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 週2回以上!コメント:球がフェースに食いつく感じがあり、安定感があった。
40歳代 男性
ゴルフ歴 16〜20年
平均スコア 85〜89
平均ヘッドスピード 36m/s〜40m/s
年間ラウンド数 2か月に1回程度コメント:インパクトの弾き感がよかった。
30歳代 男性
ゴルフ歴 4〜5年
平均スコア 90〜99
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 月1程度フレックス:X
コメント:買っても良いと思う。いろいろなバリエーションが用意されていて好感がもてた。40歳代 男性
ゴルフ歴 1〜3年
平均スコア 90〜99
平均ヘッドスピード 46m/s〜50m/s
年間ラウンド数 週1回程度フレックス:X
コメント:DG200よりロースピンで飛んだ。40歳代 男性
ゴルフ歴 21年以上
平均スコア 90〜99
平均ヘッドスピード 36m/s〜40m/s
年間ラウンド数 2か月に1回程度フレックス:S
コメント:N.S.PRO 950と比べて、重量感があり振りやすい。
2015年2月13日(金)〜15日(日)に東京ビッグサイトで「第49回ジャパンゴルフフェア2015」が開催された。
今年の日本シャフト N.S.PRO展示ブースのテーマは、
『総合シャフトメーカーならではの幅広いラインナップとそれを表現できる技術力』
ブース正面には、各クラブメーカーのヘッドに日本シャフト製のシャフトを挿したアイアンが並べられ、来場者を待ち構えていた。
そして、ブースの右サイドには、2014年9月9日より発売している「N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125」に関するムービーが常時流されており、その下には同製品に採用した最新の熱処理技術「MHT(Multi Heat Treatment)テクノロジー」と、通常の熱処理との違いがわかる展示物が設置されていた。色の違いがわかるだろうか!?