my caddie 編集部です。
ピンゴルフのメディア向け試打会で2021年9月9日に発売予定の「
i59」アイアンと「グライドフォージドプロウェッジ(GLIDE FORGED PRO WEDGE)」を打って参りました。
刀のように美しい見た目の「i59」アイアンは、言うならば2016年に発売された「i BLADE」アイアンの後継モデルですが、ヘッド内部が大きく異なります。
ヘッド内部のフェース(17-4ステンレススチール)後方に金属の中でも軽量のアルミ(アルミ・コア・インサート)が搭載されています。アルミをアイアンヘッド内部に搭載するのは今回が初めてとのこと。アルミを持たせてもらいましたが本当に軽かったです。
軽量のアルミを内蔵することで気持ちの良い打感と打球音が生み出されるほか、高MOI(慣性モーメント)になるよう配置されているため、ミスヒットにも強いのです。
どうしてもブレード系のアイアンはミスヒットをすると、やさしいアイアンとは異なり、そのままミスになり飛距離も大きく落ちてしまう傾向にありますが、試打したときはミスしても数ヤードのロスで済んでいました(大半のショットが捕まっていたというのも要因だと思います)。
正直、構えると難しそうで当たらなそうですが、いざ打ってみると案外当たるというアイアンです。しかし、ターゲットは中・上級者。PGAツアーで活躍しているヴィクトル・ホヴランド選手が使用するほどなので、誰もが簡単に扱えるアイアンではないですが、吸い付くような打感や「切れる」という感覚を味わいたい方にはオススメです。
グライドフォージドプロウェッジは操作性に優れたモデルで非常にコンパクトなのが特徴。「プロ」ウェッジなので初心者よりかはプロや上級者向けで、シビアな状況からサポートしてくれそうな印象を受けました。
フェースの開閉に対応できるようソール形状が最適化されており、ソールタイプは
Sグラインド(50〜60度)と
Tグラインド(58〜62度)の2種類。Sグラインドはオールマイティにどんな状況からでも使用でき、Tグラインドは主にグリーン周りのアプローチで本領を発揮するとのこと。
筆者が最も気になったのはSグラインドの「59度」。トゥが高く「EYE2」ウェッジの設計を継承しています(上記写真の右)。
トゥが高いことで低く打ち出すことも容易にでき、適切なスピン量で飛んだり、転がってくれるので扱いやすい印象を受けました。もちろんフルショットもしやすかったです。
全種類ともにフェースはCNS加工が施されており、また、疎水性の高いハイドロパールクローム仕上げにより、濡れた状況やラフからでも安定したスピン量を確保できるような設計になっていました。
「i59」アイアンとグライドフォージドプロウェッジは、どちらともプロをはじめ、中・上級者向けですが、見た目の綺麗さや打ったときの心地よさは最高でした。なお、価格はアイアン(3番からPW)が1本38,500円(税込)から、ウェッジが1本30,250円(税込)からとなっています。