my caddie 編集部です。
2021年10月15日に発売されるミズノの「T22」ウェッジ(税込22,000円)を試打する機会がありましたので、レポートします。
なお、最新のミズノアイアンについては「
ミズノのグローバル戦略モデル「Mizuno Pro」アイアン新登場」をお読み下さい。
■新ソールグラインド設計 T22ウェッジは(左から)S、D、C、Xと4種類のグラインドから選ぶことができ、試打してみた感覚としてはS、Dが一般アマチュア向け、C、Xが上級者向けかなと思います。
Sグラインド
・バウンスをかなり残している
・主にフルショット用
・バウンス効果
Dグラインド
・トゥとヒールを大きく削っている
・操作性とバウンスの効果の両立
S、Dはバウンスが効いているモデル。ダフリやトップを防いでくれるほか、余程のバンカーでない限り、フェースをさほど開かずとも脱出できるので、複雑なことはせず基本的なアプローチショットでプレーしたいゴルファーにおすすめです。
試打した結果、ハーフショットからフルショットはS、グリーン周りは少し操作性を持たせDという組み合わせが良いなと思いました。
Cグラインド
・エッジ部分のバウンス部分を少し残している
・フェースを開いて球を操作
Xグラインド
・Cよりも大きくトゥ、ヒール、バウンス部分をグラインド
・ソール幅が最も狭い
・バウンス効果が少ない
・フェースの開き具合でバウンス効果を調節
CとXはクラブに任せるというよりも自分で操作するタイプ。フロップショットやフェースの開き具合でスピン量を調整したりと、カラーからでも躊躇なくウェッジを使うような上級者におすすめです。
アプローチショットをミスした時に危険なのは、どちらか言えば飛び過ぎてしまうことだと思いますが、CとXはミスショット時に距離が出ない印象を受けました。
また、プロの試合が開催されるレベルのコースはラフも深く、多種多様なアプローチショットが必要なため、CやXのようなウェッジをツアープロは好むのかなと感じました。
■素材と製法
主な素材は打感が少しソフトになりやすい銅メッキを使用(感覚的なものになりますが、ボールがフェースに乗っている時間が少し長くなったかなと思いました)。
また、フェースからネックまでは一つの鉄から作り出すミズノ独自の鍛造製法「グレインフローフォージドHD」を採用しているため、鉄に伝わる音の振動が途切れず、心地よい打感を得ることができます。
(ちなみに、フェースは水が流れるような設計になっているので、ウェット時でも通常時とあまり変わらないようなスピン量を生み出すことができます)
■ネック部分のなめらかさ
つなぎ目(ホーゼル〜フェース)に一体感が欲しいというツアープロの要望から、前作のT20ウェッジと比較すると、T22ウェッジのネック部分はかなり滑らかになりました。
■豊富なロフト展開 T22ウェッジは1度刻みで44度から62度までラインナップ。一般的なメーカーのウェッジは2度刻みが多いですが、さすがミズノと言ったところ。
グラインドと合わせて30種類から選べる(シャフトを合わせればもっと)ので、高確率で自分にマッチする3〜4本を見つけることができるでしょう。
■デニムカッパー仕上げ
T22ウェッジにはサテン仕上げのほかに、デニムカッパー仕上げというミズノの職人が1本1本、手作業で作りだすモデルが存在します。
いかにも銅メッキという感じで、使えば使い込むだけ味がでる。デニムジーンズのようにヴィンテージ感が好きなゴルファーにはおすすめですね。
■スペック詳細Sグラインド
ロフト角(バウンス角):44(4)、45(5)、46(6)、47(7)、48(8)、49(6)、50(7)、51(8)、52(9)、53(10)、54(12)、55(13)、56(14)、57(15)、58°(16°)
Dグラインド
ロフト角(バウンス角):54(8)、55(9)、56(10)、57(11)、58°(12°)
Cグラインド
ロフト角(バウンス角):56(6)、57(7)、58(8)、59(9)、60°(10°)
Xグラインド
ロフト角(バウンス角):58(4)、59(5)、60(6)、61(7)、62°(8°)
素材:マイルドスチール、ボロン鋼精密鍛造
シャフト:Dynamic Gold HT スチールシャフト(S200:129g)
クラブ重量:約475g
価格:22,000円(税込)
まとめ T22ウェッジはとにかく種類が豊富なので、機会があれば全部テストして欲しいです。必ず自分にあったT22ウェッジが見つかると思いますよ!
加えて、鉛を少し貼ったり、シャフトを変えれば、さらに調整できるので、欠かせないものになること間違いなしでしょう。
→T22ウェッジ特設サイト