繊維専門商社の帝人フロンティアが「マトウス®ゴルフ(MATOUS GOLF)」というウェアラブル商品を、ゴルフスクールなどにレンタルしていることをご存知でしょうか。
マトウス®ゴルフが発売されたのは2021年1月。「だけじゃない。テイジン」でお馴染みの同社が扱う高機能繊維とセンシング技術の融合により、ウェア、デバイスとアプリを一体化させレッスンをデジタル化させるというもの。
簡単に説明すると、センシング機器を着用してスイングするだけで自動的にスイングの動きを計測・解析し、今まで見えにくかった動作・姿勢・体感を数値で表現する、いわゆる可視化・見える化です。
コーチの大きな仕事は、いかに体の動きを言葉にして生徒に伝えられるか。例えば「もう少し捻転してみて下さい」と言っても、この「もう少し」の捉え方は人それぞれ。コーチと生徒でこの差を埋める作業に時間をかけてしまうと、上達するまでに時間がかかります。
しかし、可視化により「もう少し」ではなく「10度」など正確に伝えられるので上達スピードは上がります。もちろん、10度だけ捻転するのは難しいので、そこはコーチの腕の見せ所。数値を見ながら差を埋められるようコーチングするのです。
ではマトウス®ゴルフはどうすごいのでしょうか? 正直、スイングの動きを可視化できる機器(ウェアラブルに限らず)は他にもありますが、マトウス®ゴルフは場所を取らず・選ばず、導入がしやすく、簡単に使えるという気軽さがあります。
持ち運びができるサイズのボックスの中にセンシング機器やタブレットなどが入っており、センシング機器(背中と腰の2か所)を装着したベスト(S、M、L、X)とリストバンドを着けるだけで準備は完了です。
気になるのはベストの着心地で、「センサーが入っているから重そう」「背中と腰のセンサーがスイングをしていると当たる」「長時間使用するとベストがズレてくる」などが懸念点かと思いますが、全て問題なし。
まず、リストバンドのセンサーも含めて、3つのセンサーは軽量です。持った感じはボール1個分以下でした。
そして、ベスト内にはズレないようパチッとはめるバックルがあり、腰部分には帝人フロンティアが開発した超極細ポリエステル繊維「ナノフロント®」を採用。グローブなどにも使われている素材で、滑りにくく心地よいのです。
今回、マトウス®ゴルフを体験した方は「スイングをしていてもズレてこないですし、気になりません。ベストを着ていることを忘れてしまうほどです」と1時間以上の使用でも普段と変わらない様子でした。
センシング機器は1時間の充電で5時間ほど持つため電源のない場所でも使用でき、大がかりな機器は不要なのでスペースの限られた場所や屋外でも使うことができます。
使い方はシンプルで、ベストとリストバンドを着用したら、気をつけをして基準となる姿勢を覚えさせます。その後、コーチはタブレット端末の撮影ボタンを押して、生徒はスイングをするだけ。
360度あらゆる視点からのスイングチェック、2画面比較、グラフ化、プロとのスイング比較や描画ツール・コメント機能などを用いて、理想のスイングを作っていきます。
前からだとアドレスの肩の傾きや腰の傾き、後ろからだと肩や腰の開き具合や前傾角度などが分かるほか、アバターをぐるぐると360度まわせるため上からも事細かにチェックすることができます。
データはマトウス®ゴルフのアプリをインストールすれば受け取ることができるため、予習・復習も可能。アドバイスをもらっている時は理解していても、あとから「あれはどういう意味だったけ?」となることはよくあります。
特にマトウス®ゴルフのように情報量が多いと「コーチがいないと分からない」状態になりがちですが、コーチからのコメントを見ながらアプリでチェックすれば、前にしたことを忘れず、次にすべきことが明確になるため上達スピードも上がるでしょう。
また、アプリはアップデートされるため(最新機能だと始動順番・テンポ表示、ポジション別の角度表示など)常により進んだデータを得ながら、自分のスイングに反映することができますね。
このようにテクノロジーは日々進化しており、実際にマトウス®ゴルフを導入しているゴルフスクールは30以上あるほか、整形外科でも活用されています。
日本プロゴルフ協会の推薦品でもあるマトウス®ゴルフ。スイングを可視化してみたい方は導入しているゴルフスクールに行ってみてはいかがでしょうか。
(撮影協力:
豊洲ゴルフベース)
■マトウス®ゴルフ
https://matous.jp/golf/
■マトウス®ゴルフ導入施設一覧
https://matous.jp/golf/drivingrange/