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鍛造一体型のやさしさを極めたフォーティーン「TB-3」アイアン開発者インタビュー

更新日:2025/08/29 10:32
鍛造一体型のやさしさを極めたフォーティーン「TB-3」アイアン開発者インタビュー

 

 フォーティーンから11月に発売される新作アイアン「TB-3」。人気モデル「TB-5」をベースにしつつ、さらなるやさしさと打感の良さを追求しているといいます。開発を担当したのは、製造部開発課主事の黒澤孝康氏。

 なぜ今「TB-3」が必要なのか、どんなユーザーに向けて設計されたのか、そしてどんな工夫が詰まっているのか。その開発背景をじっくりと伺いました。

TB-5より“やさしい”軟鉄鍛造一体アイアンとは?


――新作「TB-3」は、すでに開発が完了しているとのことですが、まずはどんなゴルファーをターゲットにしたモデルなのか教えていただけますか?

黒澤:はい、今回の「TB-3」は、人気の「TB-5」をベースに、さらにやさしさを追求したモデルです。TB-5は打感が非常に評価されましたが、それでも難しく感じる方や、ヘッドスピードがあまり速くない方に向けて開発しました。

――構造としてはTBシリーズの伝統を踏襲しているのですか?

黒澤:はい、軟鉄鍛造の一体構造や、TB-7、TB-5同様のシアターブレード構造はそのままに、ヘッドサイズを大きくして、ソールも広くしています。もちろん、見た目が大きくなっても“振りやすさ”を保つことが大きな課題でして、極限までヘッド重量を軽くするために相当工夫しました。

――ヘッドを大きく、ソールを広くしながら軽く仕上げるのはかなり難しいように思えますが、どんな工夫をされたのでしょうか?

黒澤:本当に必要な部分だけを残し、無駄な肉を削るような設計にしました。ヒール側やバックフェースの細かな部分まで、細かい積み重ねで重量を削減しています。

――ヘッド重量はどのくらい軽くなっているのですか?

黒澤:番手にもよりますが、平均してTB-5より約4~4.5g軽くなっています。その分、シャフトやクラブ長に余裕が生まれるので、ヘッドスピードの向上にもつながると思います。

――TB-5よりも低重心で球が上がりやすくなっているのでしょうか?

黒澤:そうですね。TB-5も上がりやすさにはこだわっていましたが、TB-3はさらにそちらの方向に振っています。特にダフリに強く、スイープに打つタイプのプレーヤーにとって扱いやすい仕様になっています。

「他にはない存在」を目指して


――ベンチマークにした他社製品などはあったのでしょうか?

黒澤:正直、参考にしたモデルはありません。開発初期では、やさしいクラブを使っているユーザーを想定していましたが、突き詰めていくうちに「他にないクラブを作ろう」という方向にシフトしました。市場にある“やさしいクラブ”は多くが複合構造ですが、あえて鍛造一体型でやさしさを実現することにこだわりました。

――確かに鍛造の一体型で大型・やさしいアイアンって、ほとんど市場では見かけませんね。

黒澤:そうなんです。だからこそ意味がある。「昔、こういうアイアンを使っていたけれど、難しくて複合構造のものに移ってしまった」という方にも、もう一度戻ってきてほしいですね。

構えやすさと打感も、しっかり継承


――構えたときの印象や、打感の工夫についてはいかがですか?

黒澤:TB-5よりも若干オフセットが強めに見えるかもしれませんが、全体としては違和感のない仕上がりになっています。フェースも数ミリ大きくなっていて、その分安心感がありますが、構えた印象は「鍛造一体成型の上品さ」を崩していません。

――打感については、TB-5とはまた違った種類の良さを追求されたとか。

黒澤:はい。TB-5のように“芯を感じる”打感も良いですが、TB-3では少し芯を外しても気持ち良く感じられるような、寛容性のあるフィーリングを目指しました。初代TB-5の系譜に近いかもしれません。

――ちなみにロフト設定は?

黒澤:TB-5とまったく同じです。これは企画段階から「コンボセッティング」を意識していて、TB-3、TB-5、TB-7が同じロフトの設定になっているので、番手によって組み合わせて使うことができます。

――それはうれしいですね。上の番手はTB-3で、下はTB-5やTB-7で、といった組み合わせも自然にできると。

黒澤:そうなんです。特にTB-5ユーザーで「上の番手をもっとやさしくしたい」という方には、TB-3の6番や5番を組み込むといったセッティングもおすすめできます。

――改めて、どんなユーザーにこのTB-3を届けたいと考えていますか?

黒澤:まずは、TB-5を使いたかったけれど少し難しく感じていた方。そして、「本当は鍛造一体のアイアンを使いたいけれど、今の自分には無理だ」と思っていた方にこそ、手に取っていただきたいです。

――単にやさしいだけでなく、「所有感」や「かっこよさ」も求めるゴルファーに刺さりそうですね。

黒澤:まさにそうです。やさしいけれど、“手抜き感”のないクラブにしたかった。TB-3は、見た目も打感も誇れる一体鍛造のアイアンです。ぜひ一度、構えて、打って、その違いを感じてみてほしいですね。

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