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弾道に関して

2010/4/2(金)02:17

現在アイアンはツアーバーナーを使っているんですが弾道が山なりと言いますか、放物線を描くような球になります。アベレージ100を切るぐらいのスイングで安定も無く、下半身始動で打ち込めてないのは承知しているのですが、上手い人の弾道を見ると急上昇すると言いますか、反比例のグラフのように駆け上がっていく球に憧れを覚え、自分もそんな球を打ちたいなぁと思うのです。
で、お聞きしたいのはアイアンの種類によって(マッスルバック、キャビティ、軟鉄、ステンレス等)弾道の違いに影響は出てくるのでしょうか?
スイングありきになるのかもしれませんが、アイアンの買い替えも考えてまして基本的なことかもしれませんが、教えてください。

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回答 1件

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  • 2010/4/2(金)06:32

    少々長くなりますが・・。

    ヘッドの形状で弾道への影響は出ます。縦の弾道に影響を及ぼす一番の要素は重心高でしょうね。

    ゴルフクラブというのは、重心点より上で打てばスピンが減り、下で打てばスピンが増えるギア効果というものがあります。
    DRなどでティショットする際、芯の真上で当たれば高打ち出し低スピンの棒球、真下で当たれば低打ち出し高スピンの吹き球になりますね。
    簡単に言えば、これと同じことです。

    ポケットキャビティなど重心の低いアイアンの場合、重心より上に当たりやすいので高打ち出し低スピンで、飛距離を稼ぎつつ高さでボールを止める放物線弾道が打ちやすい設計になっています。ランが出やすいのも特徴です。

    反対にマッスルバックなど重心が高い場合、バックスピン量が増えやすいので、打ち出しは低くてもスピン量で浮力を得て高さが出る設計になっています。ボールがターゲットの真上から落ちてくるのでスピン量と相まって止まる弾道が打ちやすいです。

    スイング的に、前者はソール形状が広く滑るのでスイープタイプの方に合いやすく、後者はソール形状を狭めて抜け易くしてあるのでダウンブローのタイプに合いやすいというのが一般的です。

    ステンレスと軟鉄鍛造で何が違うのかといえば、打ち手が一番に感じるのは打感です。
    軟鉄鍛造の方が、インパクト感が締まった感じで柔らかく感じます。

    アイアンを製造する上で、マッスルバックとポケットキャビティを比べた場合、キャビティの方が形状が複雑なのが見てとれると思います。
    その複雑な形を軟鉄鍛造で量産するのは難しいので、ポケットキャビティはステンレスが主流であり、コスト面でも安く製造できると聞いたことがあります。
    ただ、近年は鍛造技術が進んだので、レガシーアイアンの様なポケットキャビティでも軟鉄のモデルが増えてきています。

    もし、マッスルバックを購入する場合、注意しなければいけない点が3点あります。
    一つ目はスイングタイプです。
    個人的にはダウンブローで打つ事が必須だと思っています。
    カタログなどを見ると分かると思いますが、キャビティに比べ、マッスルバックはロフトが寝ています。
    ゆえに、スイープタイプでも打ち出しで高さが出せますが、これではマッスルバック本来の性能が出ず、ただ芯が小さく飛ばないだけの難しいクラブになってしまい、ゴルフを難しくするだけなので使う意味がありません。
    使うならば、単に高さが出る出ないだけでなく、「打ち出しは低くても最高到達点で高い」というスピンの乗った弾道を目指すべきだと思います。
    そうすることで、縦の距離感がしっかり出せる様になります。

    二つ目の注意点はヘッドスピードです。
    一つ目の注意点を守って打ったとしても、打ち出し角よりスピン量で高さを得るマッスルバックの場合、ヘッドスピードが低いと高さを得る為の十分なスピン量が得られずキャリー不足になります。
    シャフトにもよりますが、HS45以上ないとショートアイアンは打てても、5、6番辺りのアイアンから高さが出ない、飛ばないという事態になります。

    最後の注意点はインパクト精度です。
    芯が小さいマッスルバックの場合、芯を外すと途端に飛ばなくなります。
    縦で言うと溝2本幅、横ではボール4分の1個位以内の精度で打つ必要があります。
    少し練習すれば練習場では打てるようになると思いますが、ライの変わる実戦でこの精度で保てるかどうかです。
    昔に比べ、最近のマッスルバックは芯の大きくなりましたが、それでもキャビティよりは敷居は高いと認識して頂いたほうが良いと思います。
    モデルによって、差はありますが基本的に大きく変わりません。
    見た目にはカッコイイですが、見栄で使うと大怪我を招く恐れがあると思っておいてください。

    マッスルバックは上記3点がしっかり出来るようになれば、

    ・縦の距離が狂いにくい
    ・ボールが確実に止まる
    ・左右自在に曲げられる

    といった大きな利点があります。
    上級者が好む理由は、主に縦の距離感ですね。

    モデルによって差はあれど・・

    重心高い マッスルバック(ソール幅狭い)
     ↑
         セミキャビティ  
     ↓
    重心低い ポケットキャビティ(ソール幅広い)

    基本的にこう考えてもらえれば、良いと思います。
    (最近は機能性の高いアイアンが多くて見た目と性格が若干違うものもありますが・・)

    トリプルさんの求める「伸び上がるような弾道」を得るためなら、まずは軟鉄の鍛キャビ(セミキャビ)で重心が少し高めの物から始めればよいかと思います。
    ダウンブローで打つ感覚を身に付ければ、伸びる球が打てますので頑張ってみてはどうでしょうか?

    スイング的にアドバイスするとすれば、ボールの赤道にリーディングエッジを入れていく感じです。フェースの溝の下から2本目辺りにボール痕がが縦向きに付けば完璧です。
    このインパクトした際、ダウンブローで打っていればボールは確実に伸び上がります。
    スイープで打っていれば、低く飛んでいくだけの棒球になります。
    スピン量が増えると、今までより風の影響が大きくなりますので留意しておいて下さい。

    長くなってしまいましたが、参考になれば幸いです。

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